おそらく3月11日には各地でイベントが催され、大きなニュースになるのでしょうが、それ以降全国的にはほとんどニュースになる事は無くなるでしょう。本当の被災地は何も復興していないのに。
さて、東日本大震災被災者をを支援する様々な人や組織があり、とてもありがたい事だと思っています。すべての人々に感謝していますが、個人としては機会がある度に震災支援プロジェクト「ふんばろう東日本プロジェクト」を紹介しておりました。
このたび、そのプロジェクトについて、その主催者西條剛央氏が自ら書いた書籍が出版されました。
「人を助けるすんごい仕組み」
「ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか」
(ダイヤモンド社)1429円+税
これは、すべての人に是非読んで戴きたい本です。
西條氏はボランティアの専門家ではありません。もともと早稲田大学大学院MBA専任講師です。
彼は被災地の宮城県出身、私と高校が同窓です。
地元被災地を歩いて、支援物資がまったく届いていない箇所が無数に有る事を知り、既存の支援組織では行き届かないことをやろうと立ち上げたプロジェクトです。
地元被災地を歩いて、支援物資がまったく届いていない箇所が無数に有る事を知り、既存の支援組織では行き届かないことをやろうと立ち上げたプロジェクトです。
とても素晴らしい仕組みで、初めて知ったときからその発想と行動力に感動しておりました。この本で再度この仕組みを読み、更に感動しています。
まだ知らない方は是非このページを見てください。
また西條氏と糸井重里氏のこの対談も読んでください。
土地家屋調査士の皆さんにとっては、今まで日調連の義援金口座がありましたが、来月でこの口座が閉鎖されることになりました。これからは個人的に、この「ふんばろう東日本プロジェクト」に支援先を変更されるのも一つの方法かと思います。
ふんばろう東日本プロジェクトでは、被災地に必要物資を送る仕組みが本当に素晴らしいのです。
必要なものを、必要な数量で、必要なところに、早く確実に送ることができます。実名主義で、被災者に物と心が届きます。
ツイッターで拡散してホームページで制御するこの方法が、本当に早くて確実で素晴らしいのです。
今年の1月時点で、約3000か所以上の避難所、仮設住宅、個人避難宅に計15万3000品目に及ぶ物資支援を行ったそうです。
また、被災地は物だけで無く、職場も無くなりました。
そこで「ふんばろう東日本プロジェクト」は、物を送るだけで無く、本当に被災地のために何ができるか考えて、次々にプロジェクトが立ち上がります。このプロジェクトが立ち上がる度に喝采をしていました。
そこで当面の仕事を確保するということで「重機免許取得プロジェクト」が立ち上がりました。これはなんと昨年のゴールデンウィーク明けには実現しています。
他にも
ミシンでお仕事プロジェクト
学習支援プロジェクト
ガイガーカウンタープロジェクト
PC設置でつながるプロジェクト
冬物家電プロジェクト
物資支援プロジェクト
おたよりプロジェクト
ハンドメイドプロジェクト
手に職・布ぞうりプロジェクト
エンターテイメントプロジェクト
うれしいプロジェクト
いのちの健康プロジェクト
等々、知るたびに嬉しくなります。
西條氏は、ご自身の専門である「構造構成主義」という考え方が、未知の状況で変化の多いこの災害支援にも有効に使える事を示していて、とても参考になります。
ちなみに、皆さんにこの本を買っていただければ、印税その他それも支援になるそうです。