2023年8月15日火曜日

土地家屋調査士や司法書士に簿記の勉強を勧めています

皆さん、お盆休みでしょうか。
今年の夏は特に暑いので、体調を崩さないようにお気を付けください。

私にとっては世間が動かないこの1週間弱の期間がとてもありがたいのです。

普段できない業務や事務所の整理と、来週開催の鈴木修塾(事務所開業・経営)の研修資料づくりをしておりました。

またそれらに加えて、今日も塾生とLINEでのやりとりをしていたのですが、その中でブログを読んでくださっている皆さんにもお伝えしたいことがありますので、こちらにも書こうと思います。

私は、以前からですが、土地家屋調査士や司法書士の方々に簿記の勉強を勧めてきました。

自分の事務所の帳簿が読めないことには、経営は成り立ちません。

経理の最低の知識は必要と思います。目安としては日商簿記3級程度で良いと思います。

こう言うと、皆さんは必ず試験合格することを目指すのでしょうが、資格として3級を持っているのかいないのかはどうでも良いことで、3級程度の知識を持ってくださいということです。

ちなみに行政書士で建設業許可を業務に入れたい人は2級(工業簿記)程度の知識が必要でしょう。

さて、先程も塾のLINEグループに書き込んだことをここでも紹介します。


【個人事務所であっても、ひとつの企業です。技術者だけでは企業は潰れます。

社長(経営)も、総務も、経理も、技術(製造)も、研究(開発)も、営業(販売)も、広報も、あらゆる部門がバランスがとれて存在してはじめて企業になります。

だから試験合格と開業はかなり別のものなのです。

そこを勘違いして開業するからおかしなことになります。】


試験合格者の「あとは測量だけできれば開業できる」などという発言を聴くと、心から心配になります。業務受託の目処はあるのか、損益分岐点の意識はあるのか、今の測量すら自信がない人が新しい技術や法律への対応はできるのか等々。

私の塾に「土地」と「建物」以外に「開業・経営」があるのは、ここを分かっていないがために低迷を続ける土地家屋調査士をたくさん見てきたからです。