先日私に届いたメールがあります。Tさんからのメールです。
土地家屋調査士に登録して、独立を目指してある事務所で修業をしていたのですが、現在土地家屋調査士になることをやめることも視野に入れて休業したようです。
いただいたメールの内容を具体的には書けませんから皆さんには少々伝わりづらいかとは思いますが、理由はその事務所の教え方とTさんとの相性の問題が大きいのだろうと私は思いました。
Tさんのメールの表現に「罵る」という単語が見られました。これは取り方の問題もあるのかもしれませんが、本当にそんな言い方をする事務所があるかもしれません。
愛情から「イジる」ことはあるかもしれませんが「罵る」は人格否定です。
「教え方が厳しいこと」とはまったく違うものです。そうであれば本当に残念です。
どんな業界でも大なり小なり職場のイジメはどこでもあるでしょう。
それは前職でも分かっていたはずです。だから、私はこれまでこのブログでも「選びなさい」と何度も言ってきたのです。
修行には、どうしても人と人の相性の部分があります。もちろん先生とだけでなく、事務所の他のスタッフとの相性もあるでしょう。
いつも言っているように、雇ってもらえる事務所ならばどこでも良いわけではありません。できるだけ事前に面談して「何を学びたいか」「いつ独立したいのか」などを率直に話をして、先生やスタッフとの相性を確認すべきと思います。
Tさんが、ひとつの事務所のわずかな経験でこの業界をやめようとしていることを残念だなと思います。
しかし、家族もいるTさんの人生に、他人が安直に感想を言うことはできません。
別の職業を選ぶこともTさん個人の判断です。
メールをいただいたので、Tさんとは直接電話してお話をしました。
Tさんは精神的にかなり疲れていました。
Tさんは若いので、一度他の職業について、収入と精神を安定させてから、冷静に再度この業界を考えても良いと思います。
私は、長年ガイダンスなどで、補助者修行の考え方と事務所の選び方を伝えてきました。
しかし、私の話がうまく伝わらずにか、残念ながら雇ってもらえそうな事務所ならどこでも行く人をたくさん見てきました。
そしてTさんのように、人間関係であったり、事務所の専門技術であったり、何らかの理由で現在の所属している事務所で学ぶことが困難になっているという人達からの相談が、私の事務所にたくさん来ています。
とは言え、私の事務所でその人たち全員を補助者として雇うことはできません。
そこで駆け込み寺的意味合いも込めて作ったのが、鈴木修塾です。
Tさんが現在抱えている問題を整理して落ちついた時に、もしも再び土地家屋調査士という職業を選ぶのなら、Tさんにはぜひ一度私のガイダンスか、鈴木修塾で話を聴いて欲しいと思っています。