先週末に「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin福岡」は無事に終了しました。
出席者の3分の1が試験合格者で開業に向けて情報収集している人、3分の2がすでに土地家屋調査士として開業している人で経営を考えたい人でした。
事前にたくさんの質問が届いていたので、少し時間を見ながらの駆け足のガイダンスになりました。しかしすべての質問に対する論点と方向性は示すことができたと思います。
私が開催している「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」は、法律や測量の理論を教えるタイプの他の研修会とは違います。このガイダンスは、受講者の生き方に直接関わります。
だから、単純に理論を提示すれば良いのではないと考えています。理論だけなら「なるほどなぁ、わかった。でも俺は違う」となるからです。
まず理論を理解してもらい、次にその先の共感するところまで導くことで、ようやくガイダンスは成立すると考えています。共感まで行くことができれば「なるほどなぁ、確かにそうだな。明日からそうしよう」となるからです。
そして、いつも書いているように、同じ質問でも質問者の背景を考えなければ、共感にいたる回答はできません。だから事前に差し支えない範囲でプロフィールまでお知らせいただいております。個人情報を集めたいわけではないので、そこはご理解をお願い致します。
そして安易に開業を勧めるつもりもありません。
私の言動により、受講者の家族も巻き込んで、その生活を奪う可能性もあるからです。
そこを肝に銘じてガイダンスをしています。
さて、どんな資格試験でも、一回合格しただけで、一生「左うちわ」で安泰だなどということはありません。
当然、専門家としての継続的な努力が必要です。
その努力の必要性と、努力の方向性と、明日どの方向に努力をはじめれば良いかは、ガイダンスで教えることができます。
ただし、努力を求める部分があるので、どうしても説教じみたガイダンスになりがちです。そこをどう受け取られているかちょっと心配でしたが、福岡ガイダンスについても、かなり礼状が届いているので、お役に立ったのだろうと少し安心しております。
「先日はガイダンスにお招きくださりありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。
専門職の開業に向けての自分の考えの甘さが洗い出され、お陰で具体的な課題を意識する事ができそうです。
専門家として、日頃から法律を追究していく事、実務のシュミレーションなど全て怠っておりました。
考え方を変えて、改めて専門家になるべく、シフトチェンジして前進していきます。
鈴木先生に良き報告が出来る様、これから気合いを入れ換えて努めていきたいと思います。
説教というより、冷えた部屋のストーブに火を灯していただいた様な、なんとも有難い機会でした。
本当にありがとうございました。」
お便りありがとうございます。あなたが努力している限り、応援します。
また不安になったら、いつでもご連絡ください。
次は東京で11月28日に開催します。
2021/11/28 土地家屋調査士事務所開業経営ガイダンスin東京
土地家屋調査士試験合格者の開業の迷いや、開業した土地家屋調査士の経営の迷いを減らすお手伝いはできそうです。
ご連絡ください。