2021年11月24日水曜日

補助者希望者が面接に臨むときの考え方

 前回のブログで「総合的に学べる事務所の探し方」というタイトルで私の考え方を書きました。学べる事務所探しの相談があまりにも多いからです。

今日は逆の視点で書きます。

実は、雇う側の同業者からの愚痴も、私には結構届いています。

「1年で土地家屋調査士全体の勉強を教えてくれ。学んだらすぐ独立する。家族がいるので給料はこれ以下では無理。勉強時間が必要なので残業は無理」こんなニュアンスで面接に来る補助者希望者がいるという話です。

他人ごとで読めば、とんでもない要求に思える人も多いでしょうが、実はこんな方が本当に多いのです。

あなたが面接に行くときにこんなニュアンスになっていませんか。

考えてみてください。その事務所はあなたを教育するために存在しているのではありません。

だからその事務所から何かを得たいのなら、あなたはその見返りとして何を提供できるのか、それが何も伝えられなければ、事務所が納得してあなたを補助者にするわけがないでしょう。

いつも書いているように、何かを教えてもらうときは本来授業料を支払うべきものです。

それを給料をもらいながら教えてもらいたいのなら、最大限の労働力を提供するか、時間が欲しいなら薄給で頑張るか、実力が付いてから2年程はお礼奉公するとか、なんらかの気持ちが事務所に伝わらなければ、しっかりと勉強を教わる目的で補助者としての就職は難しいでしょう。

甘ったれてはいけません。

相手の気持ちや相手の立場を考える力が無ければ、たとえ登記や測量等の処理技術が備わったとしても、お客様の相談も受けられないし業務受託も無理ですよ。