2019年7月5日金曜日

日調連理事会にてのお願いごと

日本土地家屋調査士会連合会(日調連)の理事会に久しぶりに出席しました。理事を辞めてからも制度対策委員などで日調連には20年以上通っていましたが、今期は監事として参加することになります。
監事は日調連の役員ですが、会長の指示によって動くのではなく、会員皆さんの代表として日調連の業務と財務を監査する役です。財務は主に公認会計士の監事が監査しますので、私は主に業務監査の役割になります。

最初の理事会では、役務分掌と各部の立ち上げがメインでしたが、その中でも活発な意見が交わされ、先行きが楽しみに思えました。

第1回の理事会において、監事の立場でお願いしたことが以下の3点です。

1.日調連業務を優先させてください。
日調連理事は全国会員の希望の星です。混迷する近未来に全国会員をどこに導いてくれるのか、そこが期待されています。日調連役員は替えが利きません。だから地元の役員と兼務の方も、行事等が重なったとしても、原則日調連を優先して欲しいと思います。

2.全国の実態を把握してください。
日調連理事は各々の地域で活躍しているからこそ選ばれたと思います。優秀な方々であることは間違いありません。ただし北海道から沖縄まで全国は広いです。各地の土地家屋調査士の業務やそれに伴う悩み事は、同じではありません。土地家屋調査士会によって、指導内容も少し違っています。まずはそこを把握してください。自分の地域のやっていることがスタンダードだと信じて発言しても全国に響かないことが多いです。まして自分の事務所をベースに話をしても、何の役にも立たないかも知れません。
まずは各会の会報を読む、日調連総会における各会からの要望や意見を読む、各地からの理事の話しを聞く、このあたりから始めて欲しいと思います。

3.日調連における過去の議論を確認してください。
長年日調連の会議に出て気になるのが、理事の皆さんが過去の議論を読んでいないことです。土地家屋調査士に関わるテーマは、各部各委員会が同じテーマを過去何度も議論しています。かなり深掘りした議論もあります。事務局にお願いすれば出てきますので、まずは何か思いついたら、このテーマで過去に何か議論されていないか、何か資料が無いか探してもらってください。
また少なくても西本会長の頃まで遡って理事会等の議事録等を読む必要が有るでしょう。
今の継続事業や日調連組織の在り方など、その時期に変化したものが多いですから。
今の形骸化しているかも知れないと思われる事業が、そもそもどんな理想と理念で立ち上がったのか、それが形骸化したのはどうしてか、そこを把握していないと、進むか止めるかの議論も薄っぺらい議論になります。

実はこれらは日調連に限らず、各単位会の役員にも必要なことです。
一度確認してください。応援します。