2015年12月24日木曜日

安全な地域で備蓄することでも被災地の支援になります

年末ですね。
雪が降らないし、なかなかそんな気分でもないのですが、今年も残すところ1週間です。大掃除や在庫整理・確認などをする時期でもありますね。

さて、今年は大掃除のついでに、防災用品の点検と非常食や備蓄用の水を確認しませんか。
防災用品の電池等は切れていませんか。
備蓄用食品の期限は切れていませんか。
東日本大震災からまもなく5年経ちます。
その当時買い求めたのなら、ほとんどの備蓄用の食品や水は期限切れだと思います。

首都直下型や東南海地震などについて心配されている地域だけでなく、まったく災害の可能性が無いと思われている地域にお住いの方々も、是非備蓄をして欲しいのです。

火山列島である日本には、絶対安全な地域はないということが理由のひとつです。
他の被災可能性の高い地域のために備蓄して欲しいということが、もうひとつ別の理由です。

災害時に、それらの備蓄した食品などを被災地に送って欲しいということではありません。
震災が起きた時には流通が分断されます。
皆さんの備蓄してある食品などを、災害直後の被災地に届けることができるまで、かなりの時間がかかります。
ですから、そういう提案ではありません。

何か災害が起きたら、できるだけ市場で流通している食品などを被災地にまわすために、被災地以外の土地の方々は、ご自分の備蓄食品などを消費して欲しいのです。

東日本大震災の際には、被害の少ない地域において買い占めが起こり、本当に食べ物も飲み水も無くて困っている被災地に、必要な物資がなかなか入ってこないことがありました。水道水が出る地域で、風評により水を買い占める行動が起きたのです。

ですから、あなたが平時に自分のために備蓄するだけでも、災害発生時に被災地の支援につながります。
あなたが1リットルの水を備蓄することが、被災者に水を1リットル送るのと同じ意味を持つからです。