「知恵を出さないところは助けない。」と言っています。
「何市がどこの県かわからない。」とか、「県でコンセンサス得ろよ。そうしないと我々は何もしないぞ。ちゃんとやれ。」とも。
大臣が来てやったのに、お迎えに出るのが遅れたことに腹を立てた、ということも聞きました。すべて命令口調で、しかも最後は「この発言はオフレコだ。書いた社は終わりだから。」と恫喝までした映像が放送されました。まったく理屈以前の品性の問題であると考えます。
被災地の人間達がギリギリで生きている處に行って、知恵を出せという言葉は、知恵が有る人では言えない台詞でしょう。震災からまもなく4ヶ月、ここまで知恵を出さないのは、または出せないのは、誰なのか、そしてどこなのか。
復興大臣が一番やらなければならないのは、「被災者への安心感」を与える事です。
それによって「復興への希望」が出るのです。
被災地が一番困ることは、この暴言でまた国会が揉めて、復興に時間がかかる事です。まったく話になりません。
そもそも被災地を支援するということは、どのような立場なのでしょうか。
上から目線の問題は、この品性の無い発言者だけのものでは無いのかも知れません。
誰かを支援する際に、どこか上から目線でやっていないだろうか、ということを再確認して欲しいのです。
また支援を受ける立場は、遠慮しつつ、何度も何度もお礼を言いながら、ぺこぺこと頭を下げながら戴かなければならないのか、ということも再確認して欲しいのです。
これは、今回の震災の被災地支援に限ったことでは有りません。
日本人はボランティアについて、歴史的にも慣れていないのでしょう。
例えば、他の開発途上国に対する支援等も「支援してやっている。」という気持になっていないでしょうか。
当たり前に助ける、当たり前に助けてもらう。
そのような国に住みたいものです。
私たち被災地は、何か支援を戴くのに卑屈になっていません。
ただただ、恵んでもらっているつもりは無いのです。
立ち直ったら、必ず日本や世界にお返しするつもりだからです。
その固い決意と確信があるから、遠慮なく支援をお願いしています。