2014年8月4日月曜日

侍でいたければ強くなるべき

君は何故この業界に来たのですか。
自分の可能性を信じて組織を飛び出して、更に勉強を重ねて専門性を高め、自らの力で地域の、そして日本の役に立つために士業(さむらいぎょう)を選んだのではないのですか?

侍なら強くなければなりません。
強くなければ、お客様どころか家族すら守れません。
弱いままで良いと思うなら、組織にいれば良かったでしょう。

最初から強い人はいません。どんな達人でも修行の初めは弱いのです。
そこは恥ではありません。
でも1年経ってもそのままなら、それは恥です。

私は33年前日本で一番弱い侍でした。
その自覚はありましたので、毎日修行をしました。
もちろん当時の誰も「このような修行をしろ」と教えてくれた訳ではありません。
自分1人で考えて修行をしました。
いつも書いているように、毎日公園に行って修行をしましたし、真夜中まで勉強しました。

今の先輩は、当時と比べてもかなり面倒見が良くなったと思います。いろいろ教えてくれるようになりました。
もしかしたら、それが悪いのかも知れません。
教えてもらうことを当たり前に待っているような人がいます。
そして教えてもらうまで動かないのです。
また、教えてもらってからでも、まだ動かない人すらいます。

極意を何回教わっても、自分でそれを稽古しないと自分のものにはなりません。
この業界に来て、いつまで何を甘ったれているのでしょうか。

「俺、昨日稽古しました」という言葉を聞きました。
私は君のお母さんじゃ無いのです。
君が1日や2日勉強したことで、私が安心するわけでは無いのです。
経過報告は不要です。
君ができるようになったかどうかの結果を聞きたいのです。

私は自分の睡眠を削っても、誰にでも私の持っているすべてのノウハウを教えるつもりです。
私はその覚悟を持って動いています。
だから君も覚悟を見せてください。

侍なのだから。