新人は将来に向けて豊富な時間が有ると思うせいでしょうか、ただ漠然と機会を待っているだけの人が多いように見えます。
「私には仕事がないから・・・、機会がないから・・・、だから実力が付かないのだ。」と思い込んでいるようです。
「仕事が来てから、それを勉強し、経験とする・・・」
何をサラリーマンのようなことを言っているのでしょうね。
実力がないのに仕事の場を与えられたのは、サラリーマンだったからです。
会社や先輩が実力があったから仕事が来たのであって、その人は手伝いだっただけです。
補助者や会社員を卒業して、自分で事務所を開業したからには、自分の実力に対してだけの評価で仕事が来ます。
ラーメン屋が開業する前に、またお客さんの来ない時間に、一生懸命自分の腕を磨いて美味しいラーメンを作る練習をして、誰にも胸を張って提供できるラーメンが完成したときに、メニューに書いたり、店を開業したりするのでしょう。
注文を受けてからレシピを確認するラーメン屋はいませんよ。
このような、仕事が来てから調べて対応しようなんて考えている新人が多い業界は珍しいですよ。
ラーメン屋を目指す人は、はるかに覚悟があると思うのです。
でもこの業界は、資格合格という変な成功体験があるので、謙虚さを忘れるのでしょう。
覚悟が無さ過ぎます。
仕事が来ないから実力が付かないのではなく、
実力がないから仕事が来ないのです。
実力を付けるのは難しくないですよ。
他の業界のように、本気でトレーニングをすれば良いのですよ。
新人の皆さん、迷ったら私に相談ください。
本気の実力の付け方を、教えます。
以下2009年11月9日のブログに書いたものですが、再度掲載します。
経験は作るものです。
新人に「どう、測量は慣れた?」って聞くことがあります。
すると、「いいえ。なかなか土地の仕事が来なくて、まだ慣れません。」と答えられることがあります。
その方は、お客様で練習するつもりだったのでしょうか。
こんな甘ったれた業界があるでしょうか。
どんな業界だって、修行してできるようになって初めてお客様の前に立てるのではないでしょうか。
私は仕事が無いころ、毎日公園の測量をしていました。
仙台法務局の裏の公園です。あの公園は、昔はもう少し広かったのです。懐かしいな。
一応毎日少しずつ測量の課題を変えて練習しました。
「仕事が無いよ。測量できないよ。」なんて頭を抱えている暇があったら、外に出ましょう。
一つ仕事を経験したら、何通りかのシミュレーションができますね。
例えば、この添付書類が無かったらこの申請はどのような添付書類が考えられたか?
例えば、この所有権名義人が死んでいたら、どのような申請になるのか?
例えば、この古い測量図が無かったら筆界の確認はどのような段取りになったのか?
例えば、この基準点が使えなかったら、どのように対応するのか?
経験はいくらでも作れるのです。
漫然と待っているものではありません。