2020年3月11日水曜日

3.11

9年経ちました。

あの東日本大震災の年の前後に、私は宮城県土地家屋調査士会会長をやっていました。
それからの数年は、毎日ギリギリの本当に濃密な時間だったはずでしたが、振り返ってみると現実感がないのです。
もちろん記憶は全部残っています。
その記憶の数々は、私の心を大きく揺さぶった記憶のはずですが、今は感情抜きの記憶として残っています。

記憶から感情を省いていくことで、人間は生きやすくできているのかも知れません。

私の家族に被災で死亡した者はおりません。
ただし知人には、明日を夢見たまま、あの日に人生を終えた方がいます。
そんな方の数が1万8428人とのことです。
あの日は、誰がこちらの世界に残るのか、あちらの世界に行くのか、紙一重でした。
日時が少し違ったら、私と彼の人生が逆になっていてもまったく不思議ではありません。

あれから、私の中の何かは確かに変わっています。
運命論者ではないけれど、でも生かされた者の責任は感じています。
大きなことはできないですが、私の声が届く範囲ですが、淡々と他人のためにできるだけのことをしたいと思っています。

黙祷