2017年6月20日火曜日

考えを書き出すこと 1冊1テーマのノート

皆さんの悩み相談に当たっていると、頭の中だけでぐるぐると堂々巡りをしていて、自分で前提条件が分からなくなり、本来の思考と感情が混同して、いつまでも前に踏み出せないケースが多いと感じています。

私のところに迷いや悩みを持っている方の多くは、頭の中だけで考えて、自分の迷いを紙などに書き出して整理して考える習慣がないようです。
具体的に前提条件や周辺情報等々具体的に書き出して、それを改めて見て、じっくり考えることで、物事を客観的に整理でき、明確な回答にたどり着くことが多いのですが。

日常のシンプルな問題や人生でたびたび遭遇するルーチンのような問題に当たっている場合は、頭の中だけで処理できていると思っているのでしょう。
しかし、複雑な要素が絡み合っている案件などは、やはり書き出した方が良いでしょう。
シンプルな問題であっても、本人にとって答えは出ているのでしょうが、本来望むべき方向の答えにたどり着いているのかは疑問です。

私はものを考えるとき1つのテーマに対して1冊のノートを使っています。
これは仕事でも趣味でも同じです。
常に携帯しやすく小さすぎないA5判の固い表紙のノートに書いています。
だから常に数冊携帯しています。
そのテーマに関する情報や、前提条件、考えたことなどをその1冊の専用ノートに書き出します。
資料も縮小コピーして、テープのりで貼っていきます。
ページの順序や見栄えは気にしません。
基本的に誰にも見せないし、内容も本人の思考回路に基づいたものですから、目次も要りません。

私はたいていの電子ツールは使っていますが、行動しながらものを考えるという用途には、やはり紙が一番適していると考えています。

私の場合、方向性が決まるまでノートを1冊使いきることは少ないです。
ノートの数ページで終わることもあります。
それでも思考の整理のためには、やはり1冊1テーマです。
もったいなくありません。
一番もったいないのは人生迷っている時間です。
その時間に比べたらどんな高級ノートでも大したことはありません。

ものを考えるときに紙などに書き出すクセをつけましょう。
質の高い答えが出やすくなります。