2023年10月10日火曜日

負け癖は付けない 土地家屋調査士試験を受ける方に

今週末10月15日が、年に一度の土地家屋調査士試験日ですね。

皆さん、人生を賭けて受験していますので、今日現在の気持ちがどれだけのものか、私には良く分かります。


試験は勝ち負けのある勝負事です。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

負けないところまでは実力を付けておいて、試験においては時間いっぱいかけて焦らずに勝ちを拾いに行くことが大事です。

これは4年前にも書いた内容ですが、再度お伝えいたします。

合格に自信の無い受験者や、複数年計画の1年目の方達にお伝えしたいのです。


自信のないまま受験すると、試験後あまりモチベーションも上がらず、自己採点で不合格と本人がわかっているのに1月の発表までは勉強が手につかず、結局年内は遊んでしまいます。

そして、その結果が本人が予期したとおり不合格だったとしても、発表後はさすがにショックでしばらく落ち込んでしまいます。そこから、立ち直って来年の試験に向かうのは、4月頃でしょうか。

それを毎年繰り返している人が多いように見受けられます。

そして「負けても仕方ない」という負け癖が付いてしまいます。


そういう自信の無い人達に、アドバイスがあります。

複数年計画の方には特にお伝えしたいのですが、今年の試験結果がはたして合格か不合格かという一点にだけ神経を傾けるのではなく、試験への立ち向かい方として、科目や書式などに分けて、一種目(科目)ずつ勝負をかけるのです。

たとえば民法だけなら合格か不合格か、不動産登記法だけなら合格か不合格か、書式だけなら合格か不合格か、などテーマを絞って勝ち負けを確認するのです。


「民法は不合格だったが、不動産登記法は合格している」という場合はそこまで落ち込みません。なぜなら不動産登記法では勝っているのですから。

一種目(科目)だけでも良いから勝ったという成功体験が重要です。

その成功体験が、次の年の勝負の自信になります。


そうなれば来年は楽です。勉強の比重を変えれば良いだけです。

「法規はほぼできた。書式に時間が足りなかった」とすれば、来年は書式のトレーニングに重点を置くことになります。


とても当たり前のことなのですが、これができない人が多いです。

毎年「勝手に落ち込んで負けのループに入り込んでいる人」がとても多いです。

試験は勝負なのです。

試験は知識の勝負だけでなく、メンタルコントロールの勝負でもあるのです。

以前ブログに書いた「晴れ男と雨男」のように、同じ状況でも考え方だけで次に進めます。


週末の試験では、自信のある人は当然に、自信の無い人も上記のように、全力で勝負をかけて欲しいと思っています。

無事に合格したのち、新たな心配や不安がつのることがあれば、私が「開業ガイダンス」や「鈴木修塾」で相談にのりますから。

頑張ってください。応援しています。


土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 晴れ男と雨男 (fermatadiary.blogspot.com)


土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 12月10日に大阪で開業・経営ガイダンスを計画中です (fermatadiary.blogspot.com)