2016年7月22日金曜日

セトウツミ

「セトウツミ」
この映画好きですねぇ。




元サッカー部員の奔放な瀬戸と塾通いのクールな内海との2人の男子高校生が主人公の映画、だからセトウツミです。
この2人が放課後に川縁に座ってだらだらとしゃべるだけの映画です。これで映画が成立するのです。
この二人の会話は一見他愛もない内容なんですが、関西弁で絶妙な会話です。
これがハマります。

映画館内で皆が何度も声を出して笑っていました。
こんな感じ久しぶりに経験しました。

今人気の池松壮亮と菅田将暉のダブル主演です。
監督は大森立嗣監督です。
あの「まほろ駅前多田便利軒」を撮った監督です。
あの映画は、瑛太と松田龍平のいい感じのバディムービーでした。
だから、今回も主人公が男子2人なので期待して行きましたが、やはり期待以上に2人の関係が良かったです。

原作は人気マンガだと聞いていましたが、原作を読まずに映画に行きました。
特に原作を読まなければ理解できないという映画ではありません。
しかし、面白かったので、映画観てから原作マンガを読んでみました。
驚いたのは、この映画は原作に本当に忠実に作られていることです。
あの絶妙なセリフは、原作そのままのセリフでした。
そのセリフを池松と菅田の2人の自然な演技力で原作以上の味わいを見せています。

男子高校生のだらだらした会話ってこんなもんです。
内容が他愛も無いものです。
ゆるくて、ちょっとシュールで、絶妙な間がある会話で。
性格がまったく違う二人、でもどこかでお互いを思いやっている感じ。
こんな関係ありますね。
そして、こういう会話って、本人達より聴いている周りの方が面白いんですね。
何か良いですよ。懐かしい感じです。

宇宙人が攻めてこなくても、全米が泣かなくても、低予算で面白い映画はあるのです。
この二人のだらだら感を大画面で観るのも、やはり一興です。

観ていない人はお勧めです。
上映時間は75分、ちょっと気分転換程度に観に行ける時間でしょ。

この二人、いつまでも見ていたいですね。
iTunesで発売になったら、買うと思います。