2016年4月26日火曜日

お金、時間、知恵、心、できることを、できるときに

熊本地震の被災者に対して全国が動いています。
東北も5年前にお世話になった恩返しも含み、早めに動き始めています。
まもなくゴールデンウィークに入りますので、ボランティアをはじめとする支援者がまたたくさん熊本に入るでしょう。

その反面、様々な事情で動くことができずに、後ろめたく感じている人はいませんか。
「私はまだ何もしていない」という強迫観念に襲われていませんか。
今、無理はしなくて良いのです。
支援は長いスパンで必要なのです。
これは5年経った東日本大震災を見ていただければ明白なことです。
だから、各々が支援できる時期に支援できる方法で考えれば良いのです。

このある意味の強迫観念は、東日本大震災の際に支援を受けている側の私達にも伝わりました。
「俺はまだ義援金を送っていない」
「俺は被災地に支援物資を運んでいない」などなど。
無理はしなくて良いのです。

「お金」でも、「時間」でも、「知恵」でも、「心」でも、各々が「できること」を「できるとき」に提供すれば良いと思います。

発災後11日めの2011年3月23日のブログにこんなことを書きました。
もう一度掲載させてください。


「あなたの出番」

大地震と津波に遭って避難所で頑張っている人、お疲れ様です。
その方々を現地でサポートしているボランティアの方々、お疲れ様です。
ボランティアまで物資を届けてくれる全国の皆さん、お疲れ様です。
物資や運搬のために道を作ったり、空から運んでくれる自衛隊や米軍の皆さん、お疲れ様です。
原発事故に命をかけて対処してくれている消防、警察、自衛隊、民間の皆さん、お疲れ様です。

事務所も設備も流されて命からがら避難した会員、お疲れ様です。
事務所が床上浸水でほぼ使えなくなった会員、お疲れ様です。
現地で会員の安否を捜したり、水や食料を届けた支部会員、お疲れ様です。
自分の事務所や自宅の被害を放り出して仲間のために動いた対策本部の皆さん、お疲れ様です。
その対策本部に温かい支援をしてくれた全国の土地家屋調査士の皆さん、お疲れ様です。

誰も楽している人はいません。
皆、頑張ってます。

金があって楽してて暇がある人が、サポートしているのではありません。
宮城県の土地家屋調査士も、大なり小なり全員被害があります。
それでも自分より被害のある人のために動いている人たちが増えてきました。

自分の足で立ち上がれる人から、少しずつ動きましょう。

また、対策本部やボランティアに乗り遅れたから、今更動きにくいと言う人。
気にしないでください。
試合はまだ1回の表が終わったところ。
これから長い戦いがあります。
代打の切り札やクローザーが今から出る必要もありません。
物資を運ぶだけがサポートではありません。

あなたの出番は有ります。