2016年4月19日火曜日

支援物資の送り方について

熊本地震では、まだまだ飲食物が不足している避難所もあるようです。
特に公認されていない避難所にいる方には、なかなか届かないでしょう。
避難所による支援物資の偏りは、東日本大震災でも見られたことです。

今回の震災と5年前の東日本と比べて、携帯電話やネットがかなり繋がるようです。これが救いです。できるだけ情報共有して、偏りを減らせるようにしたいものです。

皆でできるだけ助けたいと思います。

ただし、5年前の東日本大震災で、支援物資を受け取り、仕分けして、避難所等に届けていた立場として、少しだけお伝えしたいと思います。

1つ目は、思い込みで送るよりも、ライフラインなどの復旧予定を調べたり、被災地のニーズをお聞きして、何をいつ送るかを決めて欲しいということです。

飲み物や食べ物は緊急なのです。ちょっと遅れただけで不要になることが多いです。
前回の東日本大震災では、水道が出てからペットボトルが届いたりしました。
地元で一部でも水道が出れば、そこから水を運べば良いだけですから、遠方から送る必要はありません。マンパワーの問題もあるでしょうが。
今回は東日本ほど復旧に時間がかからないように見えます。
また小売店も開き始めるようです。
本当にそうであれば、物よりも義援金の方が良いかも知れません。

2つ目は、荷造りに気配りをして欲しいということです。

これは、あちこちでも言われていることですから、ご承知とは思います。
ちょっとした気配りで、被災地で受け取る人の負担をかなり減らせるのです。
受け取る側の立場で本当に思ったことです。

具体的には、段ボール箱の外側に中の物を具体的に書いて欲しいのです。
「ペットボトル500ml 40本」のように具体的に書いて欲しいのです。それも
段ボールは積み重ねて管理することになるので、一箇所ではなくできるだけ箱の各面に書いてください。上面にだけ書いたとして、その箱を積み重ねると見えなくなりますね。
消費期限が短い物は厳禁ですが、それでも期限のある物を送るときには、箱にその旨も書きましょう。
箱を複数送るときには、その一覧表も付けると、被災地側はチェックが楽でしょう。

また、1つの段ボール箱には同じ種類の物を入れて欲しいのです。
個人から個人に送るなら喜ばれるでしょう。
しかし、不特定多数の避難所に送る場合はタブーなのです。
受け取った側は、たくさんの支援物資を避難所に配りやすくするために種類ごとに整理します。つまり「水はこちら」「カップ麺はこちら」などと整理しますので、1つに複数の種類の物が入っている箱は、結局その場で出して仕分けすることになります。
これが結構手間がかかります。

もう一つ、段ボールの箱の大きさはできる範囲で統一して欲しいのです。
やはり、重ねて管理するからできるだけ同じ大きさの段ボール箱が嬉しいです。
もちろんできる範囲で良いですが。

受け取る側のわがままではないのです。
被災地には、時間も人手も不足しています。
支援する側のちょっとした工夫で、被災地の手間も減らしたいものです。