2013年9月23日月曜日

過去読んだ本達との再会

東日本大震災後、全国の皆さんのお陰で被災地各地の瓦礫は片付いてきました。
とにかく瓦礫を片付けないと、前向きな復興の工事すら始められないのです。

実は震災と一緒にするのはとても申し訳ないけれど、我が家の唯一復興から取り残されていた場所があります。そうです、書斎とも物置とも言われる私の部屋です。
夥しい書籍や貴重な資料(他人はガラクタと言うらしい)が2年半前に書棚と一緒に崩れてから、部屋に入ることができない状況でした。

震災半年後に、一度入ろうとして断念したことがあります。まあ、単に面倒だったからですが。
必要なものがあれば、その度にそれだけ捜すことにしようと決めて閉めました。
その後今日まで何も必要なかったということは、やはり世間の評判どおりガラクタだったのかも知れません。

さて、まとまった時間も取れなかったので放っておきましたが、さすがに部屋をいつまでもそのままにはしていられないので、この連休の2日間を使って突撃しました。
そこで私の人生で出会った40年分の様々な本に再会しました。

私の本の読み方は以前も書きましたが、趣味の本でも仕事の本でも、同じジャンルを集中的に読み尽くすような読み方をします。
山岡荘八をすべて読んだら半村良をすべて読むなどの読み方です。
学生時代、意味もわからず哲学書だけ半年読んだりしたこともありました。
そんな本にたくさん再会しました。

今思うと古今東西の興味深い本を人生の一瞬で読み終えたことが、勿体なかったかなと思います。一冊の本をじっくりと読むよりも、急いで次々と何でも読みたい年頃でした。
もちろん、読み返すよりも、次の本に向かっていました。
ですから今日整理した本で、とても面白かった印象は残っているのですが、内容を覚えていない本も多かったのです。

今も毎月何冊か新しい本を読んでいますが、実は「はずれ」も多いです。それなら、これからの人生、これら過去感銘を受けた本を読み直すのも良いなと思いました。もう一切新しい本を読まなくても、充分人生を過ごすことができる量の本がありましたし。