2013年9月20日金曜日

東日本大震災から2年半経った折立団地の今

先日2年半経った荒浜地区の写真を紹介しました
その日はあの折立地区にも行きました。

折立地区の被災は私達土地家屋調査士が正面からあたるべき被災地地図の問題を抱えていますので、私が定点観測的に訪問している地区です。
以前からブログにも何度か書かせて戴いています。
平成23年7月11日東日本大震災から4ヶ月

東日本大震災で団地の宅地の一部が地滑りで動きました。
2年半そのままだった土地を戻す為の工事がやっと始まりました。




上記2枚の写真は同じ場所の写真です。
上の写真は平成23年7月、下の写真は今回(9月11日)のものです。
建物は危険なので以前に取り壊されていましたが、土地も含めて工事が始まったのは、ごく最近です。
上の写真で右端に写っている車庫が、下の写真では中心に写っています。
この車庫の前が官民の境界でした。
また、どちらの写真でも見えている奥まで伸びている道路は、震災前はまっすぐの道路でした。
車庫の位置と道路の左側のラインで、震災によりどれだけずれたかが分かると思います。




上の写真2枚も2年前の7月と今回のものの対比です。
仙台市青葉区折立5丁目の6番の街区と7番の街区の間の道路を南から北に向かって撮影しています。昨年の震災報告会で「震災前は公図も現場も直線道路だったんですよ」と皆さんをご案内していた場所です。
今は周囲の建物を取り壊して道路を、以前のように直線の道路にするように工事しています。

この工事に至る前提の境界の相談は土地家屋調査士が担当しています。
震災による境界移動についての隘路は、後日この工事が技術的にも法的にも安定してから書きます。

*このブログを書いている今(9月20日午前2時25分)に福島で震度5強の地震が起きました。日本列島に住んでいる限り地震とうまく付き合うしかありませんね。