先日は役員についてプロ意識を要求しました。
私は研修会講師についても同様に考えています。
私たちは、もちろんプロの講師ではありません。
でも、たとえ講師が本業でなくても、講師謝礼を戴くからにはプロです。
謝礼の多寡に関わらず、プロです。
プロならお客様(聴講者)の役に立たなければなりません。
よく謙遜のつもりか、講義前に自信が無さそうな挨拶をする講師がいます。
これは絶対にしてはならない事です。
本当に自信が無いなら、講師を受けるのは失礼です。
謙遜も駄目です。皆時間を割いて研修会を聴講に来ています。
それなのに、冒頭そんな挨拶をされたら、帰りたくなるでしょう。
プロならお客様に理解してもらうよう工夫しなければなりません。
偉そうな話だけする講師は自分のために講師をしているのです。
プロの講師は受講者のために講師をするのです。
受講者に対して勉強不足だという講師がいます。
勉強不足だから聴講するのです。
丁寧に教えましょう。
ほぼ講義資料(レジュメ等)を読んでいるような講師がいます。
日本語の講義資料を読む事ぐらい皆できます。
講義はそれ以外の説明をしてテキストの理解を深めるべきです。
同じ事を何回も教えているのに理解していない、という講師がいます。
何度も教えて伝わらないなら、あなたの教え方が悪いと反省すべきかも知れません。
サービスと言ってウケばかり狙う講師もいます。
飽きないけれど、結局何の講義だったか分からないことがあります。
私の講師の理想は、「理解」の先に「共感」まで伝える事です。
「理解」だけでは「分かるよ。でも俺は違う。」ということで終わる事になりかねません。
「共感」までいくと「本当にそうだよな。明日やってみようかな。」という事になります。
研修は実践して初めて効果が有ります。
たとえ相手が同業者であっても、講師は厳しいプロ意識を持ちたいと思います。