2012年4月19日木曜日

女性の土地家屋調査士

ある女性に「土地家屋調査士を目指そうかどうしようか迷っている。」という相談を受けました。
「どの部分で迷っているの?」と聞くと、「女性にはハンディがある仕事ですか?」と聞き返してきました。この質問は今までも何回か別の方々からお聞きした質問です。

実際に、今の時代で女性だからというハンディは無いでしょう。
女性調査士がすべてのお客様から納得されるかと言えば、確かに違うかもしれません。

でもそれは、私たち男性でも同じです。
どんな土地家屋調査士でも、すべてのお客様から気に入られるはずがありません。
「あなたでなくては」と言ってくれるお客様が何人いてくれるか、というだけの問題だと思います。

もし女性のあなたが、身の回りの困ったことを弁護士相談しようとするときに、女性弁護士を選ぶこともあるでしょう。
「弁護士が女性だからこそ、私の気持ちを分かってくれる。」と思って、相談したくなるのかもしれませんね。

地権者の中にも、たくさんの女性がいます。
その中には、同じような考え方を持つ方も多いでしょう。
私たちは登記業務などを通じて、お客様のとてもプライベートな部分まで相談を受けることも多いですから。

さて、現場の測量業務などについても、男性でなければ務まらない程体力を求められるものは少なくなりました。様々な便利なツールも増えましたし。
どちらにしても現場に行くときには、誰か連れて行くことが多いでしょうから、元気のよい補助者を選べば問題ないでしょう。
ただし「私は女性だから現場には行きたくない」などと考えているなら、即刻辞めてください。
そんなプロ意識が無いなら、どの仕事でも無理でしょうし、お客様にも迷惑でしょう。
現場でキリッと作業着を着こなす女性は格好良いですよ。

現在、全国で活躍している女性土地家屋調査士はたくさんいます。
問題は「あなたが女性か男性か」ではなくて、「本気で土地家屋調査士になりたいのか」だけなのです。

また、事務所を自宅と併用できる訳ですし、受託事件をある程度コントロールできる訳ですから、勤め人よりは、子育てをしながら仕事をすることも比較的容易です。
この部分は女性にお勧めです。

女性でもまったく問題ありませんから、土地家屋調査士を目指してください。
合格して入会する日を、宮城県土地家屋調査士会は待っています。