東日本大震災からの復興業務等で公私ともに中お忙しいところご参集くださいました宮城会会員の皆様に感謝します。
またすべての議案について慎重審議の上、ご承認戴いたことに重ねて感謝申し上げます。
以下、冒頭で申し上げました会長挨拶を掲載させて戴きます。
ご挨拶
本日、宮城県土地家屋調査士会第64回定時総会を開催いたしましたところ、仙台法務局長小宮山秀史様をはじめ、日頃大変お世話になっております多数のご来賓の方々をお迎えして開催することができました。
ご来賓の皆様には、ご多忙の中ご臨席賜りましたことを、心から御礼申しあげます。本当にありがとうございました。
また、本総会にご参集くださいました会員の皆様、日頃は会務運営にご支援ご協力を頂き、まことにありがとうございます。
本日は、この1年間のご報告をさせていただきますと共に、新たに上程申し上げました議案について、充実したご審議をお願い致します。
東日本大震災より早3年経ちました。
あの震災で被災した総会会場として使えなくなったこのメルパルク仙台から、急遽総会会場を捜した2011年総会から4回目の総会です。
この3年間、私を含む宮城会会員の皆様には震災に絡むたくさんの苦しいこと辛いことがありました。
これらに対峙するのは一人ではとても辛いことです。それを乗り切ることができたのは、会員の皆様の団結力のお陰だと感謝しております。「絆」は被災時に起きるのではなく、普段から培われたものと再確認できました。
これからの1年も公私ともにお忙しいことと思われますが、身体にお気遣いなされながらも、ご協力をお願い致します。
さて世間に目を向けると、私達が東日本大震災対応に追われている間も、技術や制度は待ったなしで動いております。
この20年様々な外圧や技術革新から、日本政府にも行政の枠組みにも、私達の資格制度にも大きな変化が現れ始めています。
今年は土地家屋調査士制度制定64年になります。
もちろん、その長い年月の間にも私達資格者のあり方は年々変化をしてきました。
今はTPPなどの資格制度変革を迫る海外からの圧力や、地理空間情報活用推進基本法などの登記情報を含む地籍情報のあり方を変化させる流れも見えてきています。
これがいつどこまで実現するのかどうか分かりませんが、どんな流れになっても、我々を頼りにしてくれている国民の皆様のお役に立つために、生き残らなければなりません。
ここで重要なことは、表面的な理解ではなくて、はじめの変革の兆候とその原因を理解した上で今なぜこのような現象が起こっているのかを考えて行動しないと、国民のニーズから土地家屋調査士制度が乖離してしまう虞があることです。
昭和の時代の成功体験を懐かしんでいても、物事は前に進みません。
宮城会としても把握した情報は積極的にお知らせしますので、会員の皆様もお忙しい中と存じますが、明日のための行動も宜しくお願いいたします。
最後に私事で恐縮ですが、私も平成21年度の総会で会長に選んで戴いて5年が経過しました。
何とか無事にこの五年が勤められたのも、会員の皆様のご支援とご協力のお陰だと心から感謝致しております。
私の会長の任期は残り1年だと考えております。
どんな組織でも、あまり同じ人間が長く会長を務めるべきでは無いと考えております。
私は残り1年で会務の課題を整理し、会員の皆様にとっても分かりやすく、次期の執行部にとっても効率的で負担の少ない形を作りたいと考えておりますので、更に一年ご支援とご協力をお願い致します。
本日の総会が宮城県土地家屋調査士会の将来の方向を決める、意義ある総会になりますことを祈念致しまして、御挨拶と致します。