『交響曲第1番《HIROSHIMA》』
本当に感動して聴いていました。
この曲は、現在全国ツアー中でもあります。
私も4月の仙台公演を楽しみにしていました。
その佐村河内守が本日弁護士を通じて、この曲などを別の作曲家に頼んで作ってもらったことを発表しました。驚きと共に残念な思いです。
最初のゲーム音楽を作曲していた頃には、ここまでの騒ぎになると本人も最初は思わなかったでしょう。ポップスには良く有る話ですし。
その後、メディアにあまりにも取り上げられて、CDも売れ、本人も精神的に辛くなってきたのかも知れません。
またゴーストライターのT.A.氏が、金銭等で何か言ってきたのかも知れません。
それについてはいずれ明らかになるのでしょうが、私はそこには興味はありません。
正直、初めてHIROSHIMAを聴いたときは、心から素晴らしいと思いました。
「素晴らしさ」と言うより「凄み」と言った方が良いような感じでした。
でも初めて聴いたのが、作曲者が聴覚障害者と聞いてからです。
あの頭の中で鳴り止まぬ轟音の「闇の中で見つけた小さな光」。
それを感じて作曲したというシーンと重なって聴きました。
私の感性の中でこの曲を公平に評価できたのか、それともあのプロフィールが曲の凄さにどれだけ加算されたのか、今となっては分かりません。
でも、交響曲として空前の大ヒットになったのは、やはり佐村河内守のプロフィール無しには成立しなかったでしょう。
そのCD出荷が停止になるようです。
仙台公演が中止になるかも知れません。
なにしろ著作権料が誰に行くのかが不明ですし。
交響曲HIROSHIMAは、やはりそれ自体素晴らしい曲です。
ニュースを聞いた直後の今でも凄みを感じます。
できあがった曲に罪がある訳では無く、良い曲か悪い曲かで判断されるべきです。
『交響曲第1番《HIROSHIMA》』仙台公演がそのまま開催されるなら、やはり聴きに行きたいと思っています。
また何らかの決着を付けて、いずれCDも再発売して欲しいと思っています。
それだけの力のある曲です。
とてもとても残念です。
*追記 2014/02/06
念のため追記をさせてください。
とても残念だと書いたのは、佐村河内氏に騙されたところではありません。これでこの曲が正当な評価をされなくなるのだろうなという想いで書きました。
*追記2 2014/02/06
全国ツアー(もちろん仙台公演も)が中止になりました。
2月5日NHKニュース
耳が聞こえない障害を乗り越えて作曲しているとして、CDが異例の売り上げとなっている、佐村河内守さん(50)が、代表作の交響曲などを別の作曲家に作ってもらっていたことを、5日未明、弁護士を通じて発表しました。
佐村河内守さんは広島県で生まれ、独学で作曲を学び、耳が聞こえない障害と闘いながら作曲活動を続けているとされています。
平成20年に初めて演奏された「交響曲第1番HIROSHIMA」は、「希望のシンフォニー」として、特に東日本大震災のあと注目を集め、CDが18万枚以上の売り上げを記録するなど、クラシックとしては異例の売り上げとなっています。
しかし、5日未明、佐村河内さんは弁護士を通じて、十数年前から別の作曲家に曲を作ってもらっていたことを明らかにしました。
これについて佐村河内さんは、NHKの取材に対し「平成8年ごろ、初めての映画音楽の作曲の依頼があったが、耳の状態が悪くなり、半分以上を作ってもらったことがきっかけだった」と説明しています。
その後も、このときに知り合った作曲家に、曲の構成や楽器の編成、曲調のイメージを伝え、作曲をしてもらう形で作品を発表し、報酬を渡していたということです。
佐村河内さんは「自分は楽曲の構成をしたが、作曲をゴーストライターに任せてしまったことは、大いなる裏切りであると思っています。ファンや深く傷つけてしまった方に、心よりおわび申し上げます」と話しています。
平成8年以降に佐村河内さんの作品として発表された曲としては、「交響曲第1番HIROSHIMA」のほか、東日本大震災のあと、被災地で交流していた少女のために作曲したとされる「ピアノのためのレクイエム イ短調」や、それを発展させた「ピアノ・ソナタ第2番」などがあります。
また、ソチオリンピックに出場するフィギュアスケートの高橋大輔選手が、ショートプログラムで使用する曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」も、おととし発表しています。
佐村河内さんの代わりに作曲していたとされる作曲家に対し、NHKは取材を申し込んでいますが、これまでのところ回答はありません。
NHKはこれまで、NHKスペシャルなどの番組やニュースで、佐村河内氏を取り上げました。
取材や制作の過程で、検討やチェックを行いましたが、本人が作曲していないことに気付くことができませんでした。
視聴者の皆様や、番組の取材で協力していただいた方々などに、深くおわびいたします。