2014年2月11日火曜日

新人の見積相談を受けました

先週末、新人から見積の相談を受けました。
どうも新人である彼の事務所に知らない人から突然電話が来て、仕事の見積依頼が来たようです。

話しを聞いていて感じたことは、彼は見積の書き方が分からないのではなくて、業務そのものを理解していないようでした。
業務全体を見通して、どのような段取りでどこまで調査しなければならないのかが理解できなければ、見積の計算はできません。

また別の問題として、開業して間もない新人を狙って見積依頼がくるときは、すべてがそうではないと思いますが、本当に気をつけた方が良いのです。
私自身も新人の頃に経験しています。

それでなくても仕事が無い新人の仕事の受託を邪魔するつもりはありません。
その依頼が、なんらかの評判を聞いたとか、誰かの紹介なら問題ないでしょう。
でもその新人を知らないのに、名簿で調べて新人だからと狙って来るお客様をどう考えれば良いのでしょうか。
評判も聞いたことのない開業したての医者を、わざわざ名簿で捜して受診する人はとても希だと思います。

金額かそれとも瑕疵のある業務か、その依頼に何か狙いが含まれているかも知れません。
仕事が無いと思って足下を見るような指し値を入れて来ることがあります。
その金額で本人が合うと思うのならもちろんそれで良いのですが、何故先輩はその金額でできないのかも落ち着いて考えてみてください。

この新人は、そのままでは重要な調査事項を見落として大赤字になるか、それとも大火傷をするかになりそうでした。
大赤字は本人の問題ですから我慢するしかないのでしょうが、大火傷をするときにはお客様にも迷惑をかけてしまいます。

もちろん今回は、見積の書き方を相談に来てくれたので業務の段取りなどを教えて救うことができましたが、彼が最初に考えてきた内容ではとても怖いことになるかもしれませんでした。

新人の皆さんは、仕事を受託するときは近くの先輩に相談してみてください。

大丈夫ですよ。
先輩はアドバイスをしても、新人の仕事の邪魔をしたり、仕事を取ったりすることはありませんから。