先日ブログで書いた鹿児島の研修会も含め、「震災」がらみの講演が多くなりました。
講演後、参加くださった皆さんからの感想で、意外というか、やはりというか、多いのは「被災地がこんなに変わっていないことにショックだった。」と言うことでした。
今年の3月11日の1年目の報道後、おそらくマスコミが取り上げることは少なくなるだろうと思っていましたが、やはりそのとおりでした。
そしてニュースが少なくなってきたから、日本全国の人たちは、「東日本大震災被災地は、ほぼ問題ない」と思っているようです。
遠隔地ではマスコミによるニュースだけが頼りです。
でもそのニュースは、昨日と違うことが起きるからニュースになるのです。
被災地は私がいつも書いているように何も変わっていません。
国も自治体も、もちろん産業界も地元も一生懸命復興に向けて動いていることは間違いありません。しかし、今回の東日本大震災は、あきれる程に広域で大規模な被災なのです。
現地を訪れても、ガレキの積み方が変わっただけの印象しかありません。
世界の先進国と言われる日本で震災から1年半経ち、まだ自分の土地の上に瓦礫が残っているという現実がニュースなのですが。
例えば下記の動画を見てください。
陸前高田市の市役所とその周辺です。
先月8月16日の映像です。アップするために画像を落としています。
私がこのブログで以前紹介した戸羽市長の陸前高田市です。
阪神・淡路大震災とは違うのです。
1年半経って市の役所周辺がこの状態です。
もとはこのような地域でした。見えにくい場合はクリックして、拡大して見てください。
私が訪れた8月16日はお盆であったこともあるのか、市庁舎の入り口は線香が絶えませんでした。私も焼香してきました。
ニュースだけでは分からないでしょう。
お忙しいと思いますが、土地家屋調査士の皆さんは、12月15日開催の「(仮称)被災地からの発信」の前後の被災地視察ツアーにご参加戴き、この現状を専門家として見て戴きたいと願っています。
*2012/9/5 20:49 公開、同23:00 写真追加、加筆