2017年7月12日水曜日

独立開業とは誰も指示してくれない世界なのですが

「私はどうしたらよいのでしょうか?」

様々な方々に独立開業の指導をしていると、たまにこのようなニュアンスの質問を戴くことがあります。
確かに独立開業は、転職であり、人生を左右することでもあります。
だから、行くかのかやめるのか、行くにしてもたくさんの選択肢があるでしょうし、とても悩むことだと思います。

それらの悩みに答えているのだから、私もかなり重い責任も自覚しています。
それらの方々の人生のほんの少しでも背負うつもりで相談にのっています。

でも、自分の人生なのに、何も考えずにただただ依存してくる方々が、最近特に多い気がします。何らかの指示待ち世代なのでしょうか。
独立開業とは誰も指示してくれない世界なのですが。

このような質問に出会うと、私が面倒を見すぎていたせいなのか、丁寧に教えすぎていたせいなのか、それが裏目に出ているのかと自問したりすることさえあります。
(以前、仲間にそう言われたことがあります)

私達のように個人事務所を経営することは、何を決めても全部自分の責任になることです。だから、自分で戦略を立てられない人は、基本的に独立は無理だと思います。

何かを成し遂げたいと思ったら、どのような戦略でも構わないから、最初は自分で考えてみましょう。
そして、何故それが良いと思ったのか、一度自分で納得しましょう。
何がネックになっているのか、一度分析しましょう。
そうすれば、その考えに対して、私も何らかのヒントを渡すことができますし、アドバイスもできるのです。
漠然と「私はどうしたらよいか?」と聞かれても、他人の人生に責任を持った答えはできません。

何も突き放そうと思っているわけではありません。
私は、趣味や道楽でやっているつもりはありません。
毎月かなりの量の相談が来ています。
この20年程度は、多くの時間と若干の小遣いを削って皆さんの相談に答えています。
それでも私が関わったすべての方々には、少しでも納得できる人生を送って欲しいと願っているのです。

これからも、いくらでも相談にのるから、自分でももっともっと考えましょう。
自分の人生なのだから。