2014年12月22日月曜日

CamiApp S 打合せ記録と革製ホルダー

先日ご紹介したCamiApp S について、もう少し書かせてください。
CamiApp S のメモパッドには、一般的な「横罫」や「方眼」の様式以外に「打合せ記録」という種類があります。
「日付」「開始時刻」「終了時刻」「タイトル」「場所」「参加者」を記入する枠が上に有り、本文を各部分は方眼で、一番下に「to do」の枠があります。

この CamiApp S の最大の機能は、右下のチェックボックスにチェックを入れただけで、文字がテキスト化されたものと、この書いた画像とが一緒にスマートフォンに送られるというものです。
そして、その際に右下のチェックボックスの隣のボックスに数字を書くことで予め設定されたクラウドサービスにも送信されます。
このクラウド連携が私が気に入っている機能です。
私は基本的にはEvernoteとDropboxに用途を区別して送っています。
そしてこの「打合せ記録」ではGoogle Calendarにも連携します。

この「打合せ記録」は例えば以下のような記載の仕方をします。
私は、この下のボックスに数字の「1」を書くとEvernoteに、「2」を書くとDropboxに、「4」を書くとGoogle Calendarに送るように設定しています。



例えば上の写真のように「4」を書いてその右側にチェックしましたので、そのままGoogle Calendarに送られます。
その結果が以下の様になります。



この予定の詳細を開いてみましょう。
ここまでは完全に自動的なものです。



テキストはそれなりにOCRかかっています。
最初からOCRに精度良く読んで欲しかったら、手書きをもっと丁寧に書くのでしょうけれど、この程度まで読んでくれたら、検索にそれなりに引っ掛かりますので、十分と思って、勢いで書いています。
 「あの会議いつだっけ」とGoogle Calendarで検索をすると、その中にこの程度のメモがあれば、全体の雰囲気は当然に思い出します。

以下はiPadによる表示です。



この「打合せ記録」様式の利用は「会議録」に限らないと思います。
たとえば「アイディアノート」として利用しても良いと思います。
すべての手書きノートをそのメモした日時のGoogle Calendarに送られれば、仕事のログとしてもかなり使えます。
いつ思いついたメモか記録が残りますし、日時で検索もできます。

また私は建物の調査の野帳や土地の下見の野帳にも使い始めています。
日時や場所や担当者を記載した上で、図や数字や文字を書くのですから、野帳の要件を満たしています。
たとえば以下のようなメモを書いて、下のチェックボックスに「4」を書いてGoogle Calendarに送ります。
日時と時刻、依頼者名とその場所を書いて、この画像と一緒にCalendarに書き込んでくれれば、良い記録になると思います。



この製品を使うなら、手書きをデジタル化する意味と、そのデジタル化した画像とテキストをどこに送るか、そしてその送ったものをどのように活用するのかを、ユーザーがイメージすることで、とても使えるガジェットになります。

ところでなんか気が付きませんか?
そうです。
ホルダーを付けました。



こんな製品です。
左がCamiApp Sの本体、右がホルダーです。
下にペンホルダーが付いています。


前回ペンは本体に収納して欲しいと言う要望は、このホルダーで解決します。
良い革を使ったしっかりした作りです。
メーカーはあの知る人ぞ知るあの「薄い財布」の「アブラサス」です。


このホルダーとても良いのですが、難点が2つあります。
1つは右下の革の紙押さえの部分が、先程書いたチェックボックスに微妙に干渉するのです。数字が書きづらいのです。

もう1つは値段です。ちょっと高い気がする9900円です。
普段から毎日持ち歩くものと考えれば、気に入った上質の革のグッズを持ち歩けるのだから、この値段でも十分満足と考えるべきでしょう。
ただしこのようなガジェットはいずれ改良されるはずなので、その際にはこのケースが使えなくなるかもしれません。そのリスクを抱えてこのホルダーを買うか、ちょっと迷うところかも知れません。

鈴木は迷わなかったのかって?
気に入れば値段じゃないんです。
1万円で高級品を買えるなんて、文具のジャンルぐらいかも知れませんし。