2020年4月8日水曜日

格好つけずに奥様に頭を下げて

このコロナウィルスの脅威の中、集合形式による私主催の土地家屋調査士事務所開業ガイダンスは様子見ですが、個人的相談はお受けいたしております。
その中で、先日個別指導をさせて戴いたNさんからその後の報告が届きました。

Nさんは昨年合格され、個人事務所の開業を目指しています。
話を伺ったところ、開業時に事務所の設備が何が必要で何が不要なのかの判断ができていなかったことと、当面の収入の見込みが甘いように見受けられました。
お金の面も含めて、格好つけずに奥様に頭を下げて、自分の計画としばらくの我慢を理解してもらいなさいと言いました。

また、開業には実力を付けることが必須です。
しっかりした土地家屋調査士の先輩の事務所で修行することをお勧めしていますが、Nさんは近隣の土地家屋調査士事務所を廻って勉強させて欲しいと言って、全部に断られたようです。
募集していないところに行くわけですから雇ってもらえる可能性は少ないし、近隣でまもなく開業する前提の人を指導したくない先輩も少なからずいるでしょう。
だから、近隣だけではなく何故もう少し遠くまで動かないのか、遠くに行けばもっと土地家屋調査士人口の多い市があるでしょうと言いました。

ではNさんは、日々独学で頑張っているかといえば、どこかの事務所に入れたらそこで勉強できると思っているようで、私には現在のところ必死で勉強しているようには見えませんでした。
ですから少し強めの言葉で指導しました。

そのNさんから、今日とても嬉しい報告をいただきました。
私は今後もNさんを応援します。




以下Nさんからの報告

先日は、貴重なお時間とご教授を賜り、誠にありがとうございました。
自分の甘さ、未熟さが痛切に染みました。

特に強くご指導頂いた3点
①家族の理解
②調査士事務所での修行
③周辺知識も含めた勉強
について、ご報告させていただきます。

①について頭を下げたところ、妻からは、
「あなたの収入を見込まず生活設計しますので、その分、老後の分はよろしくね」
と、理解を得られました。将来キチンと返します。

②について、◯◯支部の◯◯先生にご指導頂ける事となりました。
支部内とはいえ、◯◯先生の拠点は◯◯町なので、他支部に行くぐらい遠いです。
使命感に燃えているとても尊敬できる先生です。
しっかりと修行を積みます。

③について、宅建に関する法律を足掛かりに、勉強を継続しております。
最新法令を押さえながらの調査士六法・登記六法の範囲の網羅、それ以外に必要な法令の理解。膨大ではありますが、具体的イメージを描きながら、一日一日を大事に積み上げます。

そしてこれからは、これら以外にご指導頂けた事項も含め、進むべき道、正しい方向性を自分でキチンと見つけ、見極められる人を目指します。
本当にありがとうございました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。