今日は文具ネタからひとつ。
万年筆は筆圧不要で、紙の上を滑るように書くことができます。
あの書き味は癖になります。
また万年筆には、ボールペンには無い、多くの美しい色のインクがあります。
気分に合わせてインクを変えるという楽しみがあります。
一方ボールペンにも比較的筆圧をかけなくても良い水性ボールペンがあります。
水性ボールペンの滑らかな書き味も一度経験すれば癖になります。
その水性ボールペンの中に面白いペンがあります。
「J.HELBIN(エルバン)のローラーボールペン カートリッジインク用ペンプラス」です。
欧州のメーカーは水性ボールペンのことをローラーボールと呼ぶことが多いです。
ですからこのペンは水性ボールペンです。
ちなみにボールペンも和製英語で、海外ではボールポイントペンになります。
軸の色は、私のテーマカラーのオレンジを選んでいますが、他にグリーン、ピンク、ブラック、ブルーなどのバリエーションがあります。
さて、ボディの長さは11.6cmの小ぶりのペンです。
携帯しやすいですね。
他のペンと比べた方がわかりやすいでしょう。
上から
ゼブラの蛍光ペン OPTEX CARE
エルバンのローラーボールペン
ゼブラのマッキー 細書
パイロット カクノ
ね、小さいでしょう。
でも、書くときはキャップをペン尻に嵌めるのでこの長さになります。
短すぎて書きづらいということにはなりません。
さて、このペン、小さくてオシャレということで紹介するのではありません。
タイトルにあるように、このボールペンのインクは、なんと万年筆のインクカートリッジを差し替えて使うのです。
エルバンはフランスの老舗文具メーカーです。
もちろん万年筆も出していて、ボトルインクには香り付きインクなどもあります。
さてこのペンに使えるカートリッジインクは20色有り、その色が独特の色合いで結構楽しむことができます。
しかも欧州共通規格(ショート)ですので、他のメーカーのカートリッジインクも使えるものが多く、インク色はいろいろ楽しむことができます。
どうでしょうか。この色は「エンパイヤーグリーン」です。
私のお気に入りのモンブランのアイリッシュグリーン(青みがかった緑)よりも、もっと草色寄りのナチュラルな緑です。これも良いですね。
欧州共通規格とは言え、軸が短いので他のコンバーターの流用はできないようです。捜せば有るのかも知れませんが、そこまで捜すまでもなく、これだけインクがあればカートリッジ専用と割り切って良いでしょう。
何しろボールペンですから。
0.5mmの文字の太さと言われていますが、他の筆記具と比べるともう少し太いと思います。
上記写真のジェットストリームが0.5mmのリフィルですから。
線は一定の太さですので、万年筆のような味のある筆跡とは違いますが、インクの濃淡が楽しめ、色を変え、気軽に持ち歩くペンとしては面白いと思います。ちなみに2000円程度(税込)です。
追記)
書き味だけを求めるのなら、やはり万年筆だと思います。
ローラーボールでも別のペンになるかも知れません。
このペンはカートリッジを使うことに楽しみを見いだすボールペンだとご理解ください。
万年筆を使ったことのない人にペンの感触を伝えるのなら「カクノ」で、インクのおしゃれ感を伝えるのならこのペンかも知れません。
一番のメリットは「こんなペン知っている?」って「どや顔」できることかな。