2017年2月14日火曜日

はじめての万年筆が人生を変えるかも

先日はじめての万年筆を買うお手伝いをした方から、お礼のお手紙が届きました。
例のプラチナの#3776センチュリーで書いたのですね。
とても嬉しいです。


ちなみに、この手紙はご本人に了解を得て紹介させて戴きました。

インクは一番万年筆らしいインク色「ブルーブラック」です。

文面は「拝啓」から始まって「時候の挨拶」がありますね。
手書きの手紙って、メールと違い文章も選びますね。

そして、同じ手紙でも、手書きの手紙はワープロによるものと比べて、やはり段違いに心が籠もりますね。
読み手にも気持ちが伝わります。

そして文具好きから見ると、便箋も選んだことがわかります。
男性の手紙ですから、きれいすぎる挿絵など無い便箋です。
和紙の手触りを残しながら、インクが滲まない加工をされている便箋ですね。
白すぎない便箋にブルーブラックのインクがきれいです。

縦書きは慣れていないと書きづらいでしょうから、まずは横書きのチョイスなのだと思います。
中字の万年筆で書きやすさのために、横罫の幅が12mmのものを選んでいます。今の彼の文字に丁度良いでしょうね。

この手紙は、私にとって、とても嬉しいものでした。
ご本人に電話をしたら「今たくさん手紙を書きたい」って、おっしゃっていました。

どうですか。文具って凄いでしょ。
つまり筆記具一つ変えただけで、すべてが変わることがあります。
彼は若いので、これからの人生にとって大きな財産になる可能性があります。
もちろん万年筆一本を財産と考えているのではなく、この万年筆を買ったことによって変わる豊かな人生を財産と考えているのです。