日本では一番普及しているのは、直径0.5mmの太さですね。
この芯の太さの好みは、当然漢字の国とアルファベットの国では違うようです。
ちなみにアルファベットの国では0.7mmが多いようです。
私達の業界では、手書きで製図していた時代があるので、0.3mmに馴染みがありますね。また製図では、2mmの芯をホルダーに入れて先端を細く削りながら使ってもいました。そういう意味では、私達は様々な芯の太さに慣れていますね。
前述のホルダー芯を除けば、市販の芯の直径は、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.7mm、0.9mm、1.3mmが有ります。
以前も芯の太さについてはブログに書きましたね。
今回0.2mm芯のシャープペンを買いました。
ハイポリマー芯の発達によりここまで細い芯が市販される時代になりました。
新製品です。PentelのORENZ(オレンズ)です。
「折れない」を商品名にしたのですね。
文具界に有りがちなネーミングですね。
確かに分かりやすいけれど、どうにかならないんですかね。
先端に細いパイプが有りますが、これが芯をサポートして折れにくくしています。
説明書には先端から芯を出さずにそのまま書くように指示がありました。
つまり0.2mmの芯をパイプで守りながら、芯の減るのに合わせてパイプが引っ込む機構です。
簡単に見えますが、筆記の際の斜めに紙と接しながら芯と同時にパイプを引っ込めていくのには、工作精度の高さを求められます。そして紙と接する部分の摩擦の問題もあります。この摩擦を減らさないと、スムーズな書き味が損なわれ、本末転倒になります。
その点このオレンズはとても良くできています。日本の文具の底力を見ることができます。
これで500円の定価は立派なものです。
筆跡で芯の太さが分かるでしょうか。
上から0.2mm、1,3mm、0.4mmです。
芯を並べてみました。
左から
0.2mm Pentel ORENZ
0.4mm Pentel GRAPH1000 for pro
0.5mm 三菱鉛筆 uni SHIFT
1.3mm KOKUYO campus
4.0mm パイロット クロッキー
私が一番使っているのは0.4mmです。
細さと折れにくさのバランスが良いのです。
他に何かを考えるときには0.9mmでスケッチブックにぐるぐると書くのが好きです。
0.9mmは絶対に折れません。そして少々紙質の悪い紙でも引っ掛かりません。
考えるときにペンの引っかかりが、思考の引っかかりに直結しますから、お勧めです。
では、何故0.2mmの芯が必要だったのか。
ええ、実はそれほど必要ありません。
私のコレクションを見たら、0.2mmのシャープペンだけ持っていなかったのですね。
他の芯の太さは、今まで意識していなかったけれど、結局全部持っていますね。
いいんです。文具は持っているだけで嬉しいんだから。