2013年2月20日水曜日

笑の大学

先日、あの三谷幸喜原作の「笑の大学」映画版を観ました。
皆さんご存知かも知れませんが、これは元々ラジオドラマでしたが、それが2人芝居の演劇になり、映画になりました。ちなみにその後、柳家さん生が落語にもしてます。
なかなか機会が無かったのですが、やっと先日観る事ができました。
ちなみにタイトルは「笑の大学」ですが喜劇ではありません。


舞台は昭和15年、日本は戦争に向かって進んでいた。
娯楽である演劇はその中身を厳しく規制され、警察による台本の検閲を受けなければ上演できなかった。
主人公はその警察の検閲官である向坂と、劇団「笑の大学」の台本作家椿である。
生まれてから一度も笑った事の無い向坂は喜劇を理解できない。むしろこの国民が一丸となるべきこの時代に、喜劇を上演する事は不謹慎であると考えている。

椿の台本は何度も無理難題な書き直しの指示を受ける。嫌なら上演禁止だという言い方に対して椿は徹夜で書き直す。それが毎日続く。喜劇を潰すように見える書き直しの要求に対して、その要求をクリアする方向でなお笑いを追求する椿。
その繰り返しの中、向坂の心に変化が生じてくる。台本の書き直しにいつしか自分が参加しているのだ。
その立場の違いを乗り越えて二人は心が通い合い、台本は完成するが、ある出来事でまた向坂は自分の立場を思い出す。そこで最後のとんでもない無理難題を出すことになる。
その直後、椿に召集令状が届く・・・。


向坂と椿の二人芝居です。
映画では向坂が役所広司、椿が稲垣吾郎、この配役がとても良かったです。
ストーリーよりも台詞まわしが、いかにも三谷作品という内容で、私は満足でした。
しかし役所広司は良い役者ですね。
この映画、三谷ワールドが嫌いでなければ、お勧めです。