昨年の3月11日に起きた東日本大震災の被害は、とてもとても甚大なものでした。
それは日本中の誰でも知っていることだと思います。
では今被災地はどうなっているのか、この点については日本中の大半の皆さんが誤解なさっていると思います。
「震災報道が無くなってきたから、もう被災地はとっくに復興しているだろう。」と皆さん思っているようです。
違います。
このブログで何度も書いているように、ニュースは昨日と違うからニュースになるのです。
現地は何も変わっていませんから、ニュースにならないのです。
今年の夏、いくつかのブログで紹介しましたが、それ以降も何も変わっていません。
「そうは言っても仙台だけは完全復興ですよね。」という人は多いでしょう。
そうですね。確かに大半は復興していますよ。
でもね、すべてがそうでもないのですよ。
私の事務所はマンションを借りているのですが、その一室は今だに使えません。
まだまだいろいろ有るのです。
仙台市の一番町をご存じですか。
仙台を代表する商店街のひとつです。
その一番町の商店でさえ、震災後20ヶ月ぶりに、やっと復活した店もあるのです。
あゆみブックス仙台一番町店です。
大型書店で書籍の種類があり、25時までという、ひととおり廻るのに3時間はかかる私のためにあるような書店です。
大変な被害があって、復旧工事と耐震補強工事がやっと終わったようです。
11月16日に再オープンしました。
また定期的に、私の趣味である大型書店探検に行きたいと思います。
今週末、仙台で開催される「震災報告会~被災地からの発信」にいらっしゃる方々は、被災地では何が復興できて、何が復興できていないのか、それは何故なのか、是非ご自分の眼で見て、お考えください。
日本国民として、または専門家として、先進国と言われる日本で被災した場合に、政府や行政に何ができるのかを。
それが皆さんの土地に万が一の災害が起きたときの指針になります。
過去の自分のブログの引用ばかりで恐縮ですが、よろしければ今年の終戦の日に書いたブログ「終戦の日に日本の復元力を考える」も読んでみてください。