2012年8月13日月曜日

2回目のお盆

夏休み、花火、スイカ、おばあちゃん。

子どもの頃は、お盆という言葉には楽しい連想しか湧きませんでした。
お墓参りということさえ、非日常のイベントであり、少し嬉しいニュアンスもありました。

お盆です。
東北では震災後2回目のお盆です。

被災地では、昨年が新盆に当たるご家庭もたくさんあったでしょう。
また反面、昨年の8月の段階では、家族がまだまだ行方不明のままで、死亡を認められない方々もありました。
未だに行方不明の方もいます。

お盆は、お亡くなりになった方々が、家族の元にお還りになる日です。
そこは仮設住宅かも知れません。

そしてお盆は、生き残った家族が少し不安定になる時かも知れません。


何を考えても、つい昨年のとても重い過去に引き戻されそうになり、現実を見つめても、まったく進まない復興の中で、前を向いて歩くと言うことは、とても難しいことです。誰でもできることではありません。


健全に生きていられる我々は、自分の祖先とともに、被災者全員のためにお祈りをしましょう。
そして、被災地の生き残った人達に声を掛けましょう。

「絆」という言葉が昨年だけの流行語ではないと、安心してもらうためにも。