私は過去、本当にたくさんの開業前後の新人を指導してきましたが、皆さんに共通して伝えたいことは、「実力があればなんとか生きていける、実力がなければ生き残ることはできない」という単純な事実です。
ではその実力とは何かですが、先日もブログに書いた以下3つの力です。
1.業務受託する能力
2.業務処理する能力
3.経営する能力
土地家屋調査士 鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士事務所の開業運営に必要な能力3つ (fermatadiary.blogspot.com)
これらの実力は、本を読んだだけではなかなか身につきません。
私は独学でしたが、とても回り道をしました。後輩にはお勧めしにくいのです。
できるだけ補助者として修行することが、3つの力をつける近道になると思います。
本日私に相談をくれた方は、できるだけ早く開業して、走りながら勉強するつもりのようです。相談の内容を読んでみると、意欲も能力もありそうな感じの人ではあります。
ただし、この業界をまったく知らないようです。
勉強は到達すべき具体的目標がないと効率が悪いです。
その方は専門書は他の人より読んでいるのでしょう。
でも、具体的に何ができるようになるためにこの本を選んだのか、明確な理由があるのでしょうか。また、読んだ本の内容をプロとして明日活かすことができる読み方でしょうか。
だから、本来は数年必要と思いますが、そこまで勤めることが難しい人でも、なんとか工夫して最低半年でも1年でも補助者をさせてもらって、令和の土地家屋調査士の最前線の現状把握だけはすべきと思います。
「できるだけ一流の、できるだけ教え方が上手い、できるだけ給料の良い、できるだけ………」
そんなことを考えていたら、修行する事務所はいつまでも見つかりません。
その事務所の先生と相性が良さそうなら、それで選んでも良いと思います。
そして全部教わろうと思うのではなく、そこで方向性や学ぶべき論点を得れば良いのです。
どちらにしても、独学をしなければならない部分は残るのですから。
どうしても補助者勤めができない事情がある方は、個別にご相談ください。
応援しています。