2019年2月19日火曜日

土地家屋調査士は仕事がありますか?に答える

いろいろと後進の指導をしていると、様々な問合せが来ます。
今日もOさんから「土地家屋調査士を勉強しているのですが、土地家屋調査士は仕事がありますか?」という質問が来ました。
まあ、よくある質問ですね。
私はこう答えました。

 私はとても忙しいです。たくさんの業務依頼があります。
毎日残業でろくに休んでいません。
 一方、同じ業界でも仕事の無い人は間違いなくいます。
 これは、土地家屋調査士業界特有の問題ではなく、司法書士でも税理士でも弁護士でも、また他のあらゆる産業でも、おそらくOさんの業界でも、今は業界全体が勝ち組とか負け組とかではなく、業界の中に勝ち組と負け組があると思います。
 心配しなくても良いです。専門家としての実力さえ身に付け(続け)れば、かならず仕事はあります。
 たった一回の試験合格で調子に乗って勉強を止めてしまうと、この時代ですから仕事の依頼は来ないでしょう。一回の試験合格だけで国民の依頼に応える専門家としての実力が付くはずがないのは分かりますよね。
 Oさんは営業の仕事をしていると聞きましたが、会社組織ではなく、実力の世界で生きたいと思って土地家屋調査士の試験を受けようと思ったのでしょう。
 だったら、それこそ、その世界が目の前にあります。合格しても更に勉強を加速させ、先輩の実力を超えれば良いだけです。
昔と違い、長年の経験則だけでやっていける時代でも無くなりました。だから経験則だけを頼りにしている先輩には勝てるチャンスが出てきた時代です。

 逆に「合格しても一生勉強なんてしんどいな」と思うなら、そのままサラリーマンを続けた方が良いと思います。文句はあっても、給料はもらえますし、会社としても勉強していない程度の理由で首を切るのはとても難しいですし。

もう一つ言わせてください。
あなたは、土地家屋調査士業で生活したいのなら、しっかりと土地家屋調査士で事務所を経営している人の話を聞いてくださいね。
「仕事が無い」とネットでぼやいている人があなたの目標では無いはずですから。