2015年7月12日日曜日

ブロック協議会の役割 〜東北ブロック協議会総会にて

 7月10日に日本土地家屋調査士会連合会東北ブロック協議会総会が開催されました。
私にとっては東北ブロック協議会会長としての最後の総会で、お陰様で無事に退任できました。
 さて、東北ブロック協議会総会では会長は2回の挨拶をしなければなりません。本会議の前の挨拶と、ご来賓をお招きしてからの式典の挨拶です。
その本会議の前の挨拶で、少しブロック協議会の役割をお伝え致しました。
ブロック協議会は全国で8つありますが、それぞれ組織が違い、役割や雰囲気が違います。
 今回東北ブロック協議会について、私がお伝えした内容の一部抜粋を書いてみます。
土地家屋調査士の皆さんが、各ブロック協議会を運営する参考になれば嬉しいと思います。
 

東北ブロック協議会の役割について

一つ目は、各単位会の情報交換の場という役割です。単位会だけで議論していると理解が偏る可能性があります。全国の50会という単位ではなく、東北の6会という数は議論を深めるには丁度良い数だと思います。明日もディスカッションの時間が有りますが、大いに議論したいと思います。

 二つ目は、連合会の研修等の実施主体という役割です。新人研修会やADR認定特別研修等がそれにあたります。地域に根ざした指導が行えるというメリットがありますが、近年の入会者の減少により、各ブロック協議会でその運営が難しくなってきており、実施単位を見直す議論も出てきています。

 三つ目は、連合会に建議する役割です。
何か問題があれば、それをまとめて連合会に建議することができます。建議とは決して連合会を批判する意見を出すことではありません。過去東北ブロック協議会では全国に広まった「地域の慣習の研究」の切っ掛けを作った建議をしています。今後とも問題意識を持って連合会を助ける建議をしたいものと考えております。

 四つ目は、スケールメリットを活かした事業を行う役割です。単位会では金銭的に又は人材的に実現が難しい事業を東北ブロック全体のスケールメリットを生かした事業を企画運営することです。
 この四つ目のブロック事業として昨年も取り組んだのが「試験合格者のための開業ガイダンス」です。折角合格したのに開業を躊躇している有資格者に対し、開業についてのガイダンスをして迷いに答えるものです。他のブロックからも受講申込みが来るほど受講者にも好評で、他会からも視察に来ています。
 また「次世代のための役員研修会」も昨年開催させて戴きました。
私達資格者を取り巻く環境は、制度についても、技術についてもこの十年でまったく変わりました。
東北ブロック協議会の役員は、名誉とかボランティアとかで運営できる時代でもなく、実質的に考えて動かなければならない時代になりました。
その役員としての基礎知識と考え方を研修し、東北の次世代役員を育てる企画です。
 この二つの研修会は重要な研修会と位置づけておりますので、今年度も開催させて戴きます。よろしくお願い致します。

 この変化の時代に必要な事は、深い理解と迅速な行動です。東北ブロック協議会といたしましては連合会と協力し、相互の情報の共有と意志の疎通に重点をおき、制度の発展に寄与したいと願っております。

 会員の皆様におかれましても、このような趣旨で東北ブロック協議会が運営されていることの、ご理解をお願いし、今後ともご支持くださるようお願いいたします。






この写真は、総会後の懇親会場でのわんこそば大会です。
ご来賓の連合会会長と隣接ブロック協議会会長にも参加して戴きました。
実はこの世代が一番本気モードです。