2015年6月2日火曜日

オーヴォ シルク・ド・ソレイユ

全国で大評判の「オーヴォ」行ってきました。
仙台公演は全国ツアーので最後とのこと。


2010年の「コルテオ」も感激しましたが、今回も期待以上の素晴らしさでした。
シルク・ド・ソレイユは、1984年に誕生したカナダの大道芸から始まった小さなサーカスでした。今や世界を魅了する5000名のスタッフを抱える集団になりました。

シルク・ド・ソレイユのショーは、サーカスを単なる個々の肉体パフォーマンスから芸術に昇華させた素晴らしいものです。
サーカス全体を一つのストーリーに仕上げ、美しさにこだわった最高のパフォーマンスと
生演奏、照明、舞台美術、衣装、振付すべてに最高水準のこだわりを見せてくれます。
どれも素晴らしいのですが、特に音楽が素晴らしかったことが印象に残りました。

「オーヴォ」は卵のこと。
今回は、草木の下の生き物たちの世界。
様々な虫たちに扮した素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられます。

さなぎから蝶へ羽化する演目「バタフライ」の息を呑む美しさ。
見事な一糸乱れぬ集団演技の演目「アンツ」の正確さ。
空中ブランコを芸術に高めた演目「フライング・アクト」の緊張感。
蜘蛛の巣の中で蜘蛛が踊る演目「ウェブ」の妖艶さ。
壁のセットを効果的に使ったトランポリン演目「ウォール」のスピード感。
などなど。

生の肉体のパフォーマンスの美しさに見とれ、間の狂言回しに笑い、スリルとスピードに感動した2時間でした。

6月7日までとのこと。
もう時間は有りませんが、機会があったら見て欲しいです。
本当に老若男女誰にでも楽しい舞台です。

サーカスの世界は勝ち組と負け組に分かれました。
自分が既に持っている技術だけにこだわって世界の潮流を見失ったサーカス団は消えていきます。
どこかの業界にも見て考えて欲しいと思いました。