2013年2月13日水曜日

日調連と単位会と支部で求められる役員の適性は違う

他の会には支部理事を経験しないと単位会(本会)理事になる事ができないという暗黙のルールがあるそうです。現在の宮城県土地家屋調査士会にはありませんが。
また支部長になれば、次は単位会の理事になるという決まりがある会もあるそうです。
そういえば、昔単位会の会長や副会長を経験してからでないと日調連理事になることができないと思える時期が有りました。

何なんでしょうね。
単なる役割分担のはずですよ。
支部理事の先に支部長、支部長の次に単位会理事、単位会理事の先に単位会会長、単位会会長の次に日調連理事、日調連理事の先に日調連会長があるのですか。
各々まったく適性が違うはずです。
そんなことやっているから、役員は偉いと勘違いする役員が現れるのでしょうね。
そんな考えで日調連会長になれば、そのヒエラルキーの階段を登って、その頂点に立ったと勘違いするでしょうね。

常識で考えても、市長を勤めた人が、その先に県議会の一年生議員になるでしょうか。
県知事が国会議員の登竜門でもないはずです。
最初から国会議員になっても良いはずです。
上も下もない、役割が違うし、適性が違うのです。

サッカーでも野球でも、監督が選手より偉い訳ではないのです。
名選手でも監督に向かない人もいます。またその逆もあります。
そもそも求められる適正が違うだけです。

単位会は会員個人個人の顔が見えます。支部なら一層です。
新入会員から大先輩まで含めて会員です。
単位会の役員は、その会員の大半に納得していただかなくてはなりません。
とても難しいけれど、ある意味人間力が必要でしょう。

支部と単位会の大きな違いは、単位会が懲戒を扱う点です。
単位会と日調連の大きな違いは、日調連が制度を扱う点です。

日調連は以前も書きましたが、単位会の集合体です。
相手するのは、50会の役員と、外界です。
そこで求められる役員像は、人間力よりも、むしろ理論集団でなければなりません。
単位会で選ばれた会長達を説得でき、対外的にもしっかりと議論できる理論を持たなければなりません。

日調連は日本全体の制度を扱います。
地元の過去の成功体験を振り回しているだけでは、世界の中の制度の変化も分からないでしょうし、他の組織と議論しても笑われるだけでしょう。


日調連で輝く役員が、単位会では使えないこともあります。
単位会で長く会長を務めても、日調連では役に立たないことがあります。
もちろん、どちらもできる人もいると思います。
でも基本的には、求められる適性が違うのです。


さて、支部も単位会も日調連も、役員選出はこれからです。
どのポジションでも偉いのではありません。
我々のチームです。
適正なポジションに適正な選手を選びたいものです。