2012年10月16日火曜日

講師もプロ意識を

先日は役員についてプロ意識を要求しました
私は研修会講師についても同様に考えています。

私たちは、もちろんプロの講師ではありません。
でも、たとえ講師が本業でなくても、講師謝礼を戴くからにはプロです。
謝礼の多寡に関わらず、プロです。
プロならお客様(聴講者)の役に立たなければなりません。

よく謙遜のつもりか、講義前に自信が無さそうな挨拶をする講師がいます。
これは絶対にしてはならない事です。
本当に自信が無いなら、講師を受けるのは失礼です。
謙遜も駄目です。皆時間を割いて研修会を聴講に来ています。
それなのに、冒頭そんな挨拶をされたら、帰りたくなるでしょう。

プロならお客様に理解してもらうよう工夫しなければなりません。
偉そうな話だけする講師は自分のために講師をしているのです。
プロの講師は受講者のために講師をするのです。

受講者に対して勉強不足だという講師がいます。
勉強不足だから聴講するのです。
丁寧に教えましょう。

ほぼ講義資料(レジュメ等)を読んでいるような講師がいます。
日本語の講義資料を読む事ぐらい皆できます。
講義はそれ以外の説明をしてテキストの理解を深めるべきです。

同じ事を何回も教えているのに理解していない、という講師がいます。
何度も教えて伝わらないなら、あなたの教え方が悪いと反省すべきかも知れません。

サービスと言ってウケばかり狙う講師もいます。
飽きないけれど、結局何の講義だったか分からないことがあります。

私の講師の理想は、「理解」の先に「共感」まで伝える事です。
「理解」だけでは「分かるよ。でも俺は違う。」ということで終わる事になりかねません。
「共感」までいくと「本当にそうだよな。明日やってみようかな。」という事になります。
研修は実践して初めて効果が有ります。

たとえ相手が同業者であっても、講師は厳しいプロ意識を持ちたいと思います。