2022年10月27日木曜日

ブログとガイダンスのアドバイスの違いについて

 先日のTさんから返信が来ました。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士事務所の補助者として学ぶべきこと (fermatadiary.blogspot.com)

Tさん以外の方も、私のブログを読んで土地家屋調査士への進路を諦めている方がいたら、大変申し訳ないと思い、この内容もTさんを特定できない形で書かせていただきます。


<Tさんから返信>

いろいろ考えたのですが、専門家になるには最低でも10年、1万時間が必要などとよく言われていることを考えますと、やはり、もう時間がない、いまからでは年齢的に間に合わないという思いに至りました。

今後の仕事については、経験のある分野の中から考えていこうと思いますし、当然そうするべきでした。

ご迷惑をおかけすることとなり申し訳ありませんでした。

いろいろご準備いただいて、本当に申し訳ありませんが、ガイダンスについても欠席させていただきたく存じます。


<お返事させていただきました>

ご連絡ありがとうございます。お考えは理解しました。お考えを伺った上でのお願いですが、一度だけ私のガイダンスを聞いてください。

ブログは一般論です。

誰が読んでいるか分からないから、誰にでも通用することを書いています。

それに対してガイダンスは、その人個人に沿った進路アドバイスです。

その人の経歴、年齢、家族の状況、現在の収入、人脈等々、皆さん様々なバックボーンをもっています。それらを踏まえて、その人が土地家屋調査士として黒字経営をするにはどうすれば良いかをアドバイスしています。

決して精神論や根性論ではありません。合理的な理論です。


昨年私のガイダンスを聞いた方々で、今年の12月から来年の4月までに開業しようというグループがあります。他業種から来た60代までの様々な人達です。

この方々の中には意欲があっても補助者として雇ってもらえない方も複数います。そうであれば、ブログで書いた一般論と違うやり方もあると思います。ですからガイダンスでは全員各々に違うアドバイスをしています。

雇ってもらえない、または修行に行く時間や、子育てや家族の介護などで家を離れられないなどの状況もある人もいます。その人たちのために、その人に沿ったアドバイスをしています。60代の方には確かに時間の関係もあるので、補助者に行かず短期でスキルを身に付ける方法(鈴木修塾など)もアドバイスしています。


かと言って、合格者全員を無理やり土地家屋調査士にしたいとは思っていません。その方の性格や環境などにより、向かない人もいると思っていますから。それもガイダンスでしっかり話し合ってから本人が判断して欲しいと思っています。

今回ガイダンスに参加される方々の中にも、Tさんよりも年上の方もいらっしゃいます。

やはり土地家屋調査士事務所になかなか雇ってもらえない方で、その相談を受けています。その方には事務所を探す方法と、雇われないなら別の方法で土地家屋調査士として黒字経営ができることをアドバイスするつもりです。


Tさんは、この試験に合格するまでには自他共に認める努力があったと思います。その努力の日々に対して、もう少しだけ可能性を考えてみませんか。

誤解はされていないと思いますが、このガイダンスは元々赤字です。商売でやっている訳ではありません。そして皆さんが土地家屋調査士になろうがなるまいが、私に利害関係が生じることはありません。

私が気に入っている土地家屋調査士という資格をめざした皆さんが、その人なりの形で幸せになって欲しいと思って長年開催しています。


よろしければ、もう一度ガイダンスに参加をご検討ください。そして、できれば参加した皆さん同士のお話も参考になると思うので、懇親会までの参加をご検討ください。

Tさんが土地家屋調査士という職業を検討する上で、少しでもお役に立てることができれば嬉しいです。