熊本支援の帰りの6月26日に「土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin福岡」を開催させていただきました。
私のブログで周知期間半月程度だったので、あまり集まらないだろうと思っていましたが、23人に参加いただき、その他にも激励に立ち寄っていただいた方もいて、主催者としてはとても嬉しい集まりでした。
今回のガイダンスの参加者の質問についても、すべての疑問に答えたつもりです。
土地家屋調査士受験勉強に関すること、合格者の開業に関すること、現役の土地家屋調査士の事務所経営、運営に関することなどを説明いたしました。
全体で3時間半でしたから、詳細まではお話しできませんが、それぞれの立場の方々にしっかりと考え方と、明日からの動き方をお伝えしたつもりです。
さて、今回の参加者に特に感じたことですが、新人土地家屋調査士から事前メールも含めて具体的実務の質問が結構有ったことです。
「すべての質問に答える」と言っておりますから、当然質問されれば具体的実務の質問にも答えましたが、「本来このような実務の質問は地元で解決しているだろうな」と思っておりました。
ご自分の基本的勉強も不足しているようですが、根本的な問題として地元に質問する先輩がいないのでしょう。正確な表現をすると、地元の頼りになる先輩や仲間と質問できるような関係を作っていないのでしょう。
土地家屋調査士業界は結構面倒見の良い業界だと思っています。
個人業だからこそ、先輩や後輩や仲間との繋がりが大切なのです。
週が明けて、何通か礼状も届いています。
「昨日はガイダンスを開催していただきありがとうございました。
自分で考えることの大切さ、その意識の持ち方を教えていただきました。
正直、ガイダンスに参加すれば先生が1から10まで教えてくれるという気持ちでした。
その自分の甘い考えに気付かされたことが収穫だと感じます。
また、せっかく同じ会の仲間も参加していたので、先生の話にもあった「月に一度の経験発表会」を計画し、実行します。
そして謙虚に勉強を続けていきます。」
嬉しい前向きな礼状でした。
「月に一度の経験発表会」とは「経験は自分で作る」との考え方から、仲間を集めて「今月何が有ったのか」「今月何をしたのか」「今月何に困ったのか」を発表し合う会です。
土地家屋調査士業務に関する活動がまったく無ければ、今月読んだ本の話でも良いから、全員必ず何か発表する会です。
この「誰でも必ず発信すること」が重要です。
これは「自分で考えて自分で行動する」訓練でもあります。
くだらない謙虚さは逃げにしかなりません。
誰かに100%指示を受けたいのなら、個人業には向きません。勤め人の方が良いです。
私達は、自分で考えて、自分で責任を持って動いて、他人の役に立つから、やりがいがあるのです。
*ガイダンスのフォローとして過去の記事のリンクを貼っておきます。頑張ってください。
補助者から独立開業する不安
試験合格後土地家屋調査士事務所で修行すること
事前にシミュレーションすること
☆経験は作るものです。
再度、経験は作るものです。
「調査士一本でやるのは難しい感じがするんですが?」に答える