宮城県内の試験合格者に仙台法務局民事行政部長より試験合格証が手渡されました。年末の仕事等でどうしても出席できない人を除いて6名の合格者が出席されました。
宮城県土地家屋調査士会としても私と松田副会長が出席させて戴きました。そこで、合格者の皆さんの長年の努力に深く敬意を表して、心からお祝いを述べさせて戴きました。その後、合格者の皆さんには少し残って戴いて、お話しをさせて戴きました。
そこで気が付いたのですが、合格者の皆さんの中で開業計画の明確な方はほとんどいませんでした。実際に具体的な計画を持っている方は1人だけでした。
土地家屋調査士という資格は独立開業するための資格です。
TOEIC等のように能力を示す資格ではありません。
また測量コンサル等の会社に雇われることは法律で禁止されている資格です。ですから独立開業を目指すための資格です。
であれば、本来「合格したらどうする」といった計画があるはずですが、実際はそうでも無さそうです。
おそらく独立して一人で開業することは、組織にいた人にとって相当の勇気が必要と考えられ、合格の喜びと同時に、やっていけるだろうか、生活していけるだろうか、という不安が当然にあるからだと思います。
もちろん、33年前の私もそうでした。
この開業の決断は、誰でも一度は通らなければならないことで、勇気が必要です。
そしてこの点は、その人の人生がかかっているから、本人が納得しなければ強く勧めることはできません。
もちろん、宮城県土地家屋調査士会としても無理に会員を増やそうとも思っておりません。
もちろん、宮城県土地家屋調査士会としても無理に会員を増やそうとも思っておりません。
ただし、きれい事は言いませんが、依頼事件を良心的に、研鑽してきた知識を十分に生かして処理すれば、自ずから道は開けてくるものだと実感しています。
確かに最初から順風満帆で行くことは難しいです。でも地域社会に感謝して、社会に奉仕する、そんな小さな努力の積み重ねが、立派な土地家屋調査士に育ててくれるものだと思います。
しかも今は、被災地のために身を粉にして働くことにより、収入もついて来ることもあります。
新しい技術や改正された法律、現場の対応の仕方等の研修会はその都度行なわれますし、調査士会としては、会員のレベルアップを、常にサポートしております。
そしてその研修会は、補助者では経験できないものでも有ります。
今日は補助者を数年経験してから独立するとおっしゃった方々もいました。
その方々の気持ちはとても良く分かります。
ではその事務所では何年いたら全部教えてもらえるのでしょうか。
事務所の土地家屋調査士の先生と、具体的に相談された方が良いかも知れません。
どうしても開業が不安であるとか、具体的な事務所開業のノウハウを知りたいとかをお聞きになりたければ、このブログでも何回かご紹介している「開業のガイダンス」にご参加ください。
これは、すぐに開業する人だけの為のガイダンスではありません。
ですから当面開業の計画がない方でも大歓迎です。
少し迷いは晴らすことができると思います。
ご参加をお待ちしております。
皆さんの合格が報われるように私達もサポートしますので、本当に良い土地家屋調査士になられることを、心から願っています。