2013年11月26日火曜日

オルノ olno トンボ鉛筆

トンボ鉛筆のシャープペン、オルノシリーズです。
今年の5月5日に「使ってみる」とこのブログで書いてから、半年使っているのですが、その感想を書いてみます。



以前も書きましたが、
このペンの特徴はノック方式に有り、シャープペンの芯出しの方式の一つのボディノック式と言われるものです。

一般的なシャープペンは、ペン尻の部分にノックが付いていて、それを押すことにより芯が出ます。
また軸を回転させることにより、芯が出る機構もあります。

このボディノック式と呼ばれるペンは、軸の中程にノックボタンかそれに代わる機構を備えていて、それにより芯を出すもので、1970年代に流行ったものです。
当時も私はボディノック式のシャープペンを持っていました。

一般的なシャープペンは、芯を出すときに一度書いている手を止めて、持ち替えてペンの頭をノックします。
このボディノック式のシャープペンは、その持ち替える手間を省き、書いている手の形のまま、ノックして芯を出すことができるというメリットがあります。

でも私は、当時からこれらのペンを、あまり好きではありませんでした。
軸の真ん中ノックボタンが出ているタイプは、そのボタンが邪魔ですし、そもそも美しくないです。

このオルノシリーズのように軸を折るようにノックするタイプは、ノックボタンは無いので見た目はスッキリです。
しかし、ペン軸の中程を折るようにノックすることで芯を出す機構ですから、その軸が途中で折れる構造が握ったときに不安であるという感覚と、以前は壊れやすかったという印象があったので、好きでは無かったと思います。
(ちなみに、このネーミングは「折るの」でしょうね)

この半年間使ってみて、私は違和感が消えませんでした。
やはり好きでは無いという印象です。

写真で言うと、黒いラバーの部分と,その上の透明なスリットの境目が、丁度折れる機構です。
ですから、少し長めに持つと、親指と人差し指の付け根の力加減で、持ったままノックができます。
ただし、その持ち方だと軸が曲がるのですから、筆記は不安定になります。(当社比ですよ)

それをさけるには、もう少し短く持つべきです。
黒いラバーのグリップ部分だけでも十分な長さがあり、そこだけを握れば安定はします。
しかし、それならばノックするときはグリップを長めにずらさなければならず、結局持ち替えなくてもノックできるというメリットを生かせません。

製品は、間違いなく当時のモノとは比べものにならないくらいしっかりできていると思いますし、トンボ鉛筆は、私愛用のエアプレスやZOOMなど、世界に誇る製品をたくさん出している好きなメーカーの一つで、このペンもチャレンジしていると評価はしています。

あくまでも私の個人的な嗜好として、ボディノック式はちょっと違う、という印象だけですので、ペンを強く握らない人には良い機構ですし、一度は試されても良いかと思います。