2011年5月1日日曜日

被災者にかける言葉

「辛い環境で頑張っている人に「頑張って」という言葉はむごい言葉である。」という見解があります。
分かる気がします。
被災者は既に頑張っているのです。
または、頑張りようが無い状況でも有ります。
「もうこれ以上何を頑張れと言うのだ。」という思いでしょう。

「一緒に頑張ろう。」って言ったら「あんたに何がわかるか?」って言われるかもしれません。
「前を向こう」と言っても「未来なんか考えられないよ。」とも思うかもしれません。

そう考え始めたら、被災者に何も言葉がかけられなくなりますが、それが一番良くないのです。

もう「頑張って」という言葉は、日本語として挨拶に近い言葉になりつつあります。
でも、その挨拶に近い言葉でも辛く聞こえるくらい、被災者は辛い思いをしているのです。
だからこそ、その人たちを一人にはできません。

この時期一番必要なものは、やはり「声がけ」だと思います。

支援物資よりも「いつも心が繋がっているよ。いつでも助けるよ。」というメッセージだと思います。真心を込めて声がけをするしかありません。


被災者は今辛いのです。今すぐには受け入れにくい言葉であっても、声を発する人に真心が籠っていれば必ずわかってくれると思います。

皆で(お互いに)声がけをしましょう。

「おはようございます。」
「こんにちは。」
「今日は暖かいですね。」
「何かお手伝いできる事は有りますか?」
「具合は悪くないですか?」
「何か困っていませんか?」
「応援していますよ。」
「ゆっくり行きましょうね。」
「無理しないでね。」


追記)5/2 10:50
もちろん「頑張って」でも、心が籠っていれば、使えない言葉とは思っていません。