2009年10月18日日曜日

天の時

昨日、楽天イーグルスは、第3戦を待たずにCS(クライマックスシリーズ)セカンドステージに進出を決めました。
楽天の総合力は、未だそこまでは無いと思っていましたが、終盤の勢いをそのままにソフトバンクを敗ったのは見事でした。

楽天はこの勢いを、今楽天に風が吹いていると意識して、決して「CS3試合の中で」と考えずに、2試合で決着を着ける事に集中しました。これが勝因と考えます。2勝1敗で良いと考えて試合に臨んだら、結果は違っていたような気がします。

今日、ベガルタ仙台は、サガン鳥栖とアウェイで引き分けました。
本来勝つべきでしたが、少なくても鳥栖の昇格争いの可能性をほぼ消して、ライバルを減らしたのだから、結果論として個人的にはこれで良しとします。

勝負の世界では、相手の時間帯と自分の時間帯が必ずあります。
その時間帯を感じ、それを活かせるか。ここが勝負の分かれ目になります。
その時を感じなければ、無理攻めしても逆効果です。

今日のベガルタ仙台の鳥栖戦において、前半は、すべてベガルタに風が吹いていました。ここで集中して点を取りにいけたかどうかが、今日の勝負の全てだったような気がします。

このような時間帯とは、一試合の中だけのことではないと思っています。何年もの長いスパンの戦いの中でも、いわゆる「天の時」を感じなければならないと思っています。(地の利、人の和は当然として)
雌伏のとき、猛攻をするとき、これは天の時を感じて動くのです。

これを勘違いしてベガルタ仙台は、2003年J2降格後、J1昇格のみを至上目的として、目先の試合に勝つ事だけのための、その年だけの補強を繰り返し、その結果J1昇格できなかっただけでなく、チームそのものの自力がなかなか着きませんでした。
ここ3年ほどは、ベガルタ仙台は、過去を反省し、チーム強化のコンセプトを明確にし、J2を勝ち抜くだけでなく、J1昇格後も戦い抜けるチームとしての構築を図り、時機を逃さない実力を着けたのが、最近効果を発揮しているようです。

野球チームもサッカーチームも、天の時を感じずに、「我がチームは、このやりかたで過去栄光に満たされていた。こんなはずではない。」と勝手に考えて攻めても、どうしても勝てない事があります。
かと言って、雌伏の時とは、休んでいる時期ではありません。
天の時を待って、力を着け、力を貯めなければならないと思います。

我ら土地家屋調査士は、今どの時期でしょうか。

制度の変わり目と言う人もいます。
私は、むしろ制度の変わり目は過ぎて、すでに方向性は見え、詳細が揺れ動いているだけの時期と思います。

とすれば、土地家屋調査士は、今猛攻の時期でしょうか。
それとも変化を見極めたときに猛攻を仕掛けるための雌伏の時でしょうか。

人によって意見は分かれるでしょうが、過去の栄光(私は知りませんが)にすがって、努力を怠る時期でない事だけは間違いないと考えます。