2022年1月11日火曜日

プロの専門家として本を読むこと

 今年も、自分のお客様と、土地家屋調査士業界と、その未来を担う新人のために頑張りたいと思います。特に新人の育成に力を入れたいと思っています。


さて、今日は勉強の仕方についてコメントさせていただきます。

後輩達に「勉強しなさい」と言うと、後日「あれから本を読んでいます」と報告いただくことが多いです。私の発言が切っ掛けになったのなら、とても嬉しいですし、後輩達にとってもとても良いことだと思います。

ただし踏み込んで話を聞くと、ほとんどの方の読み方が甘いと感じます。

どうも専門書を読んでいることで「自分は先に進んでいる」というつもりになる、まさに自己満足のようなのです。


小学校から始まって資格試験まで続いた勉強は、結局目標80点でも良い勉強でした。

逆に言うと20点落としても褒められる勉強でした。

それに比べて、私達は専門家と呼ばれるプロです。

専門家として40年続けていても、1回ミスしたら世間に迷惑をかけて専門家人生が終わる可能性のある立場です。

100点以外は認められない立場です。

それが理解できているでしょうか。それを覚悟しているでしょうか。

たとえば「私の手術成功率は80%です」と言う医者に手術は頼まないでしょう。


また、学生時代の教科書は1年間で1冊をマスターすれば良かったのです。資格試験の勉強だってマスターすべき本は数冊、多くても10冊程度でしょう。

でもプロになった我々はそんな悠長なことは言ってられません。

学ぶべき本が無数にあるから、同じ本を何回も熟読する時間が無いのです。

だから本は漫然と読んではいけません。


本を読むのなら「今日学んだ知識を明日プロとして使えることを意識して集中して読む」のです。

具体的には、今日学んだ知識を自分のものにするために、明日身内で良いから素人に説明してみてください。その人はあなたの説明を理解できるでしょうか。自分の言葉で説明できて、それが相手にきちんと伝わる、そういうレベルの理解をしようと毎日意識して読むことで、あなたの力の蓄積は確実なものになるはずです。


本当の力を付けていれば、コネなんか無くても仕事は来ます。

頑張ってください。

応援しています。