2015年8月21日金曜日

イコライザー

デンゼル・ワシントンって昔から好きなんです。
で、いくつなんだって調べてみたら、1954年生まれですね。
いくつになっても格好良いと思います。

そのデンゼル・ワシントン主演の映画「イコライザー」を観ました。
昨年の映画です。どうしても上映期間中に観ることができなかった映画でした。


昼はホームセンターで真面目に働くマッコール(デンゼル・ワシントン)。元CIAのトップエージェントであったが、現在は静かに暮らしている。眠ることができない彼は深夜、近所のカフェで読書をするのを日課としていた。ある夜、そこで娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出逢う。そして本に関する他愛のない会話を交わす内に、彼女がロシアン・マフィアに酷い仕打ちを受けていることを知る。人生に夢さえ抱けず、傷つけられるテリーを助けるため、夜、マッコールはもう一つの「仕事」を遂行する。それは人々を苦しめる悪人を葬り、どんなトラブルも完全抹消すること。しかし、この「仕事」がきっかけとなり、ロシアン・マフィアがマッコールを追い詰めて行くが……(公式HPより)

さてホームセンターに勤める普通のおじさんが実は元CIAでとても強かった、
さえない新聞記者だが実は・・・、戦艦のコック長だが実は・・・、昼行灯の南町奉行所同心だが実は・・・、越後の縮緬問屋の隠居だが実は・・・等々、もう枚挙にいとまがないジャンルです。
でも嫌いじゃないジャンルです。
何しろたくさんの作品があるジャンルと言うことは、面白いからです。

監督はトレーニングディでデンゼル・ワシントンと仕事をしたアントワーン・フークアです。監督は彼を知り尽くしているのでしょうから、デンゼル・ワシントンをとても魅力的に使っています。

単なるアクションものではなく、デンゼル・ワシントンだから、他の類似映画と違って、主人公の人物造形がしっかり出せています。

敵に修道士みたいな部屋と言わせたほぼ何も無い部屋でのきちんとした生活、何事にも時間を測る几帳面さ、夜は不眠症で近所のカフェで「老人と海」や「ドンキホーテ」を読んでいる。
ストイックな生活、でも性格からくるものか、それとも何かを無理に抑制しているのか。

孤独かと思えば、職場での仲間との付き合いはむしろ明るく自分から働き掛けているようである。あのストイックさは、おそらく前職で刷り込まれた何かであろう。

また時折出てくる妻との約束。
これも今のマッコールのストイックな生活と関係ありそうである。

こんなことを想像させるこれらの抑制された演技が良いですね。

その深夜カフェで顔見知りになる少女娼婦が大けがをした。
ロシアン・マフィアによるものである。黙っていられなくなるマッコール。
さあ、映画のお約束が始まるのです。
(少女娼婦役は、あのヒットガールのクロエ・グレース・モレッツです。今回は強くないのね)

このマッコールがとても強いです。
ホームセンターの商品で武器を作ったり、手近なものを武器に変えて戦うのですが、それがとても強いのです。
マッコールは、おそらくこの手の映画の中でも、最強ランクの一人でしょう。

画面が暗いシーンが多い、報復がやり過ぎでは無いか、
などなど若干私の好みに合わない部分もありますが、好きなジャンルで好きな俳優がやるのならこの映画は良いに決まっています。

うーん、やっぱりデンゼル・ワシントン、カッコいい。
続編が出ないかな。