2015年2月2日月曜日

EvernoteとDropbox

「クラウド・コンピューティング」
 厳密な定義は難しいかもしれませんが、ネット上のサーバーにアクセスして、そこのデータやアプリを使う方法の総称です。
私はかなり昔から利用させてもらっていますし、今ではクラウド無しでは仕事ができなくなっています。

 私は事務所でも自宅でも出張先でも仕事をするためにコンピュータを使っているので、文書等のファイルの同期が一番の課題でした。 コンピュータ本体や、ハードディスクやUSBメモリを持ち歩いた時期もありましたが、クラウドの時代になって、ブラウザさえあれば、どこでもダウンロードして見ることができるので、大変便利になりました。

 私、コンピュータは事務所Windows、自宅Macとどちらも使っているのですが、昔と違いクラウドのお陰で各々のアプリやデータ形式を気にせず動けるようになりました。もちろんほとんどのサービスでiPhoneやAndroidなどのスマートフォンでもデータを利用できます。

 最近のハードも、これらクラウドのお陰で、ネットに繋ぐ方法とブラウザを動かす方法だけ考えていれば良くなったので、一般事務をする程度なら大袈裟なスペックが不要になりつつあります。 これらのクラウドは、様々なコンピュータのあり方や仕事の仕方を変えつつあります。

 各種クラウドサービスの中で「エバー・ノートEvernote」「ドロップボックスDropbox」いう有名なサービスがあります。
どちらも私には手放せないものになっています。どちらもその機能の違いで無料と有料のサービスがあります。仕事に使うなら有料をお勧めします。

 EvernoteDropboxの使い分けが分からないという方が多いようです。
その中にデータを入れれば、どの端末からでも見ることができるという意味では同じですが、そのデータへのアクセスの方法が違います。

Dropboxは仮想ハードディスクという言い方が分かりやすいでしょう。
まさにDropboxというフォルダの中に任意のフォルダを作ってその中でファイルを分類して利用するものです。この使用方法は馴染みやすいものと思われます。無料でも2GB利用できますが、最近月1200円(年1万2000円)支払うと1TBの容量が使えるようになりました。これは安いと思います。
 私は今継続中の仕事のファイルや執筆中の原稿をDropboxに入れています。どこにでもクラッシュしない1TBのハードディスクを持ち歩いているようなものです。

 一方、私はデータを保存してどこでも検索する目的にはEvernoteを利用しています。
Evernoteについては以前から何度もブログで紹介していますね。
私は日本でもかなり早い頃からのユーザーです。

Evernoteはその検索性が優れています。Dropboxのようにフォルダに分けるのではありません。Evernoteに入れれば全文検索でそのファイルを検索できます。ノートとタグ付けという方法で簡単にファイルを分類検索できます。これを使いこなすと、もうどのツールにも戻れないと思います。
Officeデータも画像もなんでも検索できます。とても気に入っているのは、保存した写真の中に何か文字が写っていれば勝手にOCRかけてテキスト化し、それを検索できるようになる点です。たとえば名札を付けた人物を撮影した写真をEvernoteに入れるだけで、おそらくその名前で検索可能になります。更に有料サービスに入ってPDFを保存すれば、PDFにも勝手にOCRかけてテキスト化してくれます。

 またEvernoteの容量の考え方が面白いのです。全容量のリミットが決まっているのではなく、毎月アップできる容量が決まっているのです。無料で毎月60MB、有料で毎月4GBまでです。長年使っていると相当の容量のデータが扱えます。
有料サービスは他にもできることが増えますのでお勧めです。

 私はEvernoteに日報を書いています。仕事関係のファイルもEvernoteに入れています。戴いた名刺も入れています。かなり便利になりました。もうEvernote無しの仕事は考えられません。

 最近注目しているのは、クラウドの災害対策としての役割です。つまりデータがネット上にあるので、たとえ災害にあってコンピュータが壊れても、データは救われます。
 データをバックアップしていても、そのデータを同じ部屋に置いておけば災害の際には一緒に被災することになります。バックアップがクラウドにあれば、問題なかったでしょう。

 このように便利なクラウドサービスですが、それを提供する一企業をどこまで信用できるかが議論の分かれるところでしょうね。これは自分で判断してください。 私は、有料サービスならほぼ問題ないと考えています。
そこを信用できなければ、マイクロソフトという一企業が作ったWindowsやOfficeを使うことも安心できないと考えるからです。
 ちなみに私は、本当にネットに流失したら困るものは、最初からコンピュータに入れず紙に書いています。

 とにかくまだ利用していない方は無料版で試してみてください。仕事だけでなく生活が変わりますよ。