2月2日から2泊3日で行われた鈴木修塾(事務所開業・経営・運営)が4日に終了しました。
土地家屋調査士試験にチャレンジしている人、土地家屋調査士試験に合格して次のステージを模索している人、土地家屋調査士法人などの組織から独立しようとしている人、土地家屋調査士事務所を既に開業している人など、様々な立場の方が集まりました。
また今回受講されたのは、北海道から九州と非常に広範囲の地域から参加された20代から50代までの方々でもありました。
受講者の皆さんに一番伝えたいことは、土地家屋調査士試験は「目的」ではなく「途中経過」であるということです。ある意味、土地家屋調査士になるための「足切り」です。
だから土地家屋調査士試験の合否に一喜一憂せずに、最終目標である「一流の土地家屋調査士を目指す」こと。ここに視点を置く大切さを何より一番伝えたいのです。
あの試験を受験している人達の中には、土地家屋調査士の専門能力は不動産登記法手続きと測量調査だけと考えている人が多いように思えます。
しかし、実際に事務所を開けば、あらゆる方向からの相談事が来ます。なにも弁護士法違反や税理士法違反をしようというわけではありません。それでも、それくらいの多方面の知識を携えて、お客様の悩みを分析して、仕訳して、解決方法を探るのです。それには不動産周辺の相当広範な知識が必要となってきます。
その広範な知識を裏付けに、現実の土地や建物を測量調査して、物理的現況を数値として把握し、それを更に法律的に調査分析して、方針を立てるのです。
これらの能力を独学で身に付けることは大変困難なことです。
これらを身に付けるためには、できるだけ先輩の事務所の補助者等で、実務経験をさせてもらうことが一番の近道だと思います。
もちろん、事務所の業務というのは、それぞれに受託している仕事の傾向というものがあり、得意分野・不得意分野という点で見れば偏りもあると思います。それは見方を変えれば、特色とも言えるわけですが、つまりはどこの事務所で修行したとしても、土地家屋調査士全般を一度に身に付けることはなかなかに難しいことだと思います。
たとえば、同じハウスメーカーの建物1000棟を表題登記したとしても、経験値は1にしかなりません。毎日敷地調査の測量をしていても筆界を学ぶ機会にはならないでしょう。事務所によっては筆界特定申請を一回も経験できないことも多いでしょう。
今回の鈴木修塾の参加者にも補助者歴が10年の方もいました。やはり土地家屋調査士業務のすべてを学ぶことはできていないようです。
鈴木修塾では、彼の土地家屋調査士人生における修行の年数を数年短縮できると思っています。
自分の中に不足する部分を意識すること、そしてその不足する部分を課題として自分自身で習得し続けていくことが、専門家として生きていく上でとても大事なことですが、これらの課題を例えば独学で身に付けるということは、とても困難なことでもあります。
私からは、鈴木修塾を利用して、仲間と共に補完し習得していくという方法もあることを改めて提案したいと思います。
今回の塾に参加された方からメッセージをいただいております。
以下に一部分を紹介します。
鈴木修塾は受講された方を生涯応援します。
【Tさん】
「自信も無く、楽な選択や怠け癖など、自分は弱い人間だと思っています。
先生に教わった一流の調査士は、常に勉強し続け、自分に依頼をしていただいた顧客に最高のサービスを提供しなければならない。
今回の塾で受けた今の気持ちを忘れないように、これからも講義やLINEなどで先生や他の塾生のお話を聞き、自分の現在の立ち位置を再確認していきたい。
調査士という立場で実際に一流の仕事をされている鈴木先生とこうして関わり合えたことは、すごく幸運な事だと感じております。今後とも宜しくお願い致します。」
【Iさん】
「まず始めに研修ありがとうございました。夜も徹底的にお付き合いいただき感謝と感動と驚きでした。講義力抜くことなくやり遂げられるパワーには圧巻でした。
初めて会社を辞めることをするのですが、自分にとっては人生の中で最も大きな決断です。
社会に出て30年の使い方は、先生とは全く違いました。
自分の生き方として、悔いのないように精一杯頑張りたいと思います。
先生は塾生としてこれからも応援してくださると思います。しかし、道を切り開くのはあくまでも自分であることをこの三日間で改めて心に刻みました。」