2016年8月21日日曜日

オリンピックと土地家屋調査士試験

連日、リオデジャネイロ・オリンピックでは、日本人選手の活躍が報道されています。
やはり、スポーツはリアルタイムで観たいものですので、翌日辛くなるのが分かっているのに、夜中に応援してきました。今は男子マラソンを見ながらこのブログを書いています。

オリンピック選手の悲喜こもごもについては、日本にいながら一緒に喜んで一緒に涙しています。
長い人生を賭けて鍛えてきた身心と技術のピークを、たった一瞬の競技時刻に合わせなければならないということは、とても難しいことで、ときに残酷な結果をみせることになりました。

そのオリンピックも明日で終幕です。私達の寝不足も少し解消されるでしょう。

さて、本日8月21日は年に一度の土地家屋調査士の筆記試験です。
土地家屋調査士の筆記試験は毎年8月の第3日曜日ですから、世間が夏休みを楽しんでいる時期が、受験生にとって最後の追い込みの時期なのです。
そして、この暑い時期のこの日に身心と頭脳のピークを合わせるということは、スポーツ選手の体調管理と同じ難しさがあります。

その受験生の皆さんも、今日の試験で一段落です。
一年間、本当にお疲れ様でした。
今週はゆっくり休んでください。

本当は11月の合格発表まで休みたいでしょうね。
でも、このブログで以前も書きましたが、一週間以上勉強を休んではいけません。
今月中には勉強を再開して、少しずつで良いから勉強を途切れさせないでください。

もちろん、筆記試験後の口述試験合格だけなら、何とでもなると思います。
問題はそこではありません。
試験合格が最終目的ではなく、皆さんは土地家屋調査士になりたいのでしょう。
口述試験が終わったら、その後には本格的なプロの専門家としての勉強が続きます。
試験合格だけでは何もできないことは、医者や弁護士など他の専門業界を見ても理解できることでしょう。
勉強を続ける癖を付けておかないと、将来専門家として成り立ちません。
皆さんは勉強を続けてきたのですから、せっかくのその習慣を消さないでください。
一度やめると再開することがとても辛いのです。

試験がやっと終わった日に野暮なことを言うようですが、それがプロの世界です。
そして、この世界は皆さんが望んでいた実力の世界のはずです。

オリンピック選手も、あれだけ過酷な試合の直後に「4年後の東京オリンピックを目指す」と言っています。
実力の世界とはそういうものです。

繰り返しますが、土地家屋調査士などの専門家は、絶対的な実力を付ければ勝ち残ることができる世界です。きれいごとではありません。本当に勉強が最高の営業なのです。

そして、土地家屋調査士の世界の金メダルは1人だけでないのです。
頑張って実力を付けていけば、皆が金メダルに手が届く世界です。
そこがオリンピックと違う点です。

皆さんの合格とその後の飛躍をお祈りしています。